アニメ徒然３６８

　今季の夏アニメは原作ものが多いなあ。ではそろそろ感想いってみよう。

・正解するカド
　主人公が相打ち覚悟で自らを犠牲にし、娘を創って逆転したのは立派だった。しかし、結局勧善懲悪型なオチにしたのは失敗だったような…。異世界遭遇ＳＦとしてはもっと壮大な広がりもあったろうに、三流作品になってしまったのは実に残念。
　
・アトム ザ・ビギニング
　鉄腕アトムの人工知能誕生までは至らなかったか（苦笑）。人工知能に心が宿るブレイクスルーの予兆っぽいラストだったが、今期の尺では描き足りない結果になった。まあまあかなあ。

・sin 七つの大罪
　お色気を売りにした割には、ラストはバトルメインで中途半端に終わった。しかも話は未完だったし、下手にシリアス路線にしないでギャグ作品に徹底した方が良かったような…。
　
・タイガーマスクＷ
　２人のタイガーマスクでＷかと思ったら、マスクを合体させてＷにしたか。最後の女子タイガーはおまけなんだろうが、ヒーロー作品ではなく、プロレスよりの作品になったのは今一だった。

・天使の3P！
　夏の新作その１。ラノベ原作の音楽アニメ。小学５年生の娘３人が主人公と共にバンド活動をする物語。『ロウきゅーぶ!』の原作者のアニメらしく、小学生を売りにしたのはいいが、子供の手でバンドの楽器演奏できるのかいな？。

・セントールの悩み
　夏の新作その２。漫画原作のファンタジーアニメ。人類ではなく、別の生物系が進化した異世界現代の亜人学生たちの日常を描く物語。一見、学園青春もののように見えて、全体主義の社会などのディストピア風刺が散見されるちょっと怖い作品になっている。

・恋と嘘
　夏の新作その３。漫画原作のＳＦ学園恋愛アニメ。少子高齢化社会の危険を回避するために、国が強制的に結婚相手を定める管理社会となった未来で、恋愛に悩む若者の物語。恋愛や思想の自由がない社会という、怖い作品ではあるが、恋愛ものでこういう切り口は珍しい。ただ、小難しい内容で一般受けしないような気が…。

・妖怪アパートの幽雅な日常
　夏の新作その４。漫画原作の妖怪ファンタジー青春アニメ。ふとした事から妖怪たちの住むアパートに引っ越した高校生の主人公の青春の物語。ホラーでも妖怪退治でも無い、のんびりした妖怪たちが相手なので、主人公が変人に翻弄されるタイプの作品らしい。
　
・潔癖男子！青山くん
　夏の新作その５。漫画原作のスポーツギャグアニメ。サッカーの才能は天才的なのに、極度の潔癖性で残念な主人公の高校サッカー部の物語。熱血系じゃないけど、こういうサッカー漫画もありかなあ。
　
・異世界はスマートフォンとともに。
　夏の新作その６。ラノベ原作のファンタジー転生ＲＰＧアニメ。神様の手違いで死んでしまったので異世界で勇者として転生させてもらった主人公が活躍する物語。身体能力は強化されるわ、わらしべ長者のように幸運度は高いわ、魔法のスマートフォンは与えられるわと、神様に至れり尽くせりされた超チートな主人公も珍しい（苦笑）。リゼロの主人公が過去に読んで誤った知識を得た作品って、これじゃないのか？。堕女神の相手させられるカズマが血の涙を流すのが見えるようだ（爆）。

・プリンセス・プリンシパル
　夏の新作その７。オリジナルのレトロスパイアクションアニメ。１９世紀末の異世界のロンドンで、美少女たちがスパイとして暗躍する物語。美少女がアクションするのは今や珍しくないが、スパイ物としてはどうなんだろう？。お色気シーンとか期待していいのかな？。

・はじめてのギャル
　夏の新作その８。漫画原作の青春恋愛コメディアニメ。高校生活で単純に彼女ができると思い込んでいた主人公が、腰の軽そうに見えたギャルとの恋愛に翻弄される物語。彼女ができないとか言っている割には、女子とのフラグが立ちまくっている時点でハーレムアニメにしか見えないなあ（苦笑）。
　
・ようこそ実力至上主義の教室へ
　夏の新作その９。ラノベ原作の学園サバイバルアニメ。入学時に与えられたポイントで学生生活の全てが決定される厳しい学園で、主人公たちが翻弄される物語。情報を伏せた状態で無知な新入生を徹底的にふるい落とすやり方は陰険だと思うが、確かに実力は育つなあ。

・バトルガール ハイスクール
夏の新作その１０。ゲーム原作のＳＦバトルファンタジーアニメ。謎の生命体と戦う女子校生たちの青春と戦いの物語。「スクールガールストライカーズ」とよく似た女子校生バトル作品だが、作品の繋がりはまったく無い。ただ、二番煎じの雰囲気は否めないので、ヒットは望めないかも。
　
・異世界食堂
　夏の新作その１１。ラノベ原作のファンタジーグルメアニメ。週に一度だけ異世界へ繋がる扉から来るお客たち相手に、普通の洋食屋のシェフがその腕を奮う物語。グルメ作品は普通現代社会を舞台にしたものか、異世界ファンタジーだとそっちの世界に合わせて荒唐無稽な設定になるが、これはその中間になる。料理もシンプルで、メンチカツとかエビフライとか至って平凡。異世界人からすれば現代日本の平凡な料理は珍しいが、よくそれでグルメ作品として成立するのが不思議だ（笑）。
　
・ゲーマーズ！
　夏の新作その１２。ラノベ原作の学園青春恋愛コメディアニメ。学園のマドンナだったヒロインが実はゲームオタクで、再建したゲーム部に主人公を勧誘した事から始まる物語。ゲーム関係の変人が出る以外は至って普通のラブコメ。１話ではドタバタ感はあまり感じなかったが、これから面白くなるかなあ？。

・DIVE!!
　夏の新作その１３。小説原作のスポーツ青春アニメ。水泳の種目の一つ、飛び込みに青春の全てを賭けた若者たちの熱き物語。いわゆるスポ根作品だが、野郎ばかりでＢＬ臭が漂うのが欠点か。腐女子受けに走らなければ、普通の熱血作品だと思うのだが…。
　
・メイドインアビス
　夏の新作その１４。漫画原作のＳＦファンタジーアドベンチャーアニメ。人類最後の秘境、途方もない巨大な穴アビスを探検する少年少女たちの物語。ちなみに、メイドは女性使用人ではなくメイドインジャパンなどの意味（爆）。世界設定が謎だらけで科学技術から推測するに、現代ではなく、遠い未来か異世界のようだが、原作が未完なのだからアニメで完結しそうにない。どこまでやるのかなあ？。
　
・バチカン奇跡調査官
　夏の新作その１５。小説原作のミステリーアニメ。バチカンに所属する機関、『聖徒の座』の若き調査官神父たちの謎解きの物語。一見ホラー系の妖怪退治の作品に見えるが、実はオカルトの真偽を判定するミステリー作品。主人公たちに指示する大司教役に江原正士さんを使ってくるあたり、「ダヴィンチコード」を意識してしてるのはよく分かった。

・将国のアルタイル
　夏の新作その１６。漫画原作のファンタジー群雄活劇アニメ。１７歳で将軍になった主人公の帝国との知謀と戦略の物語。中世風で、アラビア系の世界設定なんかは「アルスラーン戦記」と似通っているのが残念。この手の作品は絶対未完で終わるから、アニメは期待できないなあ。
　
・時間の支配者
　夏の新作その１７。漫画原作のファンタジーバトルアニメ。計と呼ばれる、時間に関する人の負の感情を喰らう妖怪に、時の呪いを受けながら戦う親子の物語。原作者が台湾出身という国際的な漫画だが、妖怪退治系のよくある作品。微妙。

・ひなろじ 〜from Luck ＆ Logic〜
　夏の新作その１８。カードゲーム原作のファンタジーバトルアニメ。ロジカリストを育成する学園の女子校生たちの愛と青春とドタバタの物語。学園ものの新作かと思ったら、「ラクエンロジック」の続編だった（苦笑）。作風が前作と違い、シリアスからコメディ路線へ変更されてキャラも違うから最初分からんかったわい。
　
・18if
　夏の新作その１９。ゲーム原作のファンタジーホラーアドベンチャーアニメ。夢の中で目覚めた主人公が、夢の世界を研究する科学者と謎の少女と共に、眠り病の謎と戦う物語。夢を題材にして戦う作品は「夢喰いメリー」とかがあるが、実はかなり珍しい。しかも主人公は夢の世界にいて現実描写がないのはもっと珍しい。オチがどうなるのかは少し楽しみ。

・ボールルームへようこそ
　夏の新作その２０。漫画原作のスポーツ社交ダンスアニメ。ある日、ふとしたきっかけで社交ダンスに魅了された主人公がプロダンサーを目指す物語。素材は社交ダンスだが、やってる事は熱血スポ根作品。主人公の成長が楽しみではあるが、これで社交ダンスに人気出るような事はないだろうなあ。
・賭ケグルイ
　夏の新作その２１。漫画原作のファンタジーバトルアニメ。賭け事が公認され、絶対ヒエラルキーに支配されている学園に現れた狂気のヒロインの物語。賭け事の快楽と狂気を絵にした作品ではあるが、美人キャラが変顔にされる描写はなんとかならんのか（苦笑）。
　
・Fate/Apocrypha
　夏の新作その２２。ゲーム原作のファンタジーバトルアニメ。本来の聖杯戦争とズレた世界で、１４人の英霊戦争が再び起こった物語。お馴染みFateシリーズの一つだが、今回は願望器の聖杯がある一派に奪取され、７人と７人との聖杯大戦になった世界が描かれる。この作品も色々派生してアニメ化されているけど、大丈夫かなあ？。

・ナイツ＆マジック
　夏の新作その２３。ラノベ原作のファンタジー巨大ロボットバトルアニメ。前世で巨大ロボオタクだった主人公が、剣と魔法の異世界で魔法で動く巨大ロボを操り、冒険する物語。若干１２歳の天才少年主人公が、その知力と才能を遺憾なく発揮して巨大ロボを創り上げてゆくのは観てて面白い。小説の聖刻シリーズがアニメになったらこんな感じだろうなあと、非常に惜しいし、羨ましい（苦笑）。