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2017年07月16日17:20

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科学と組織 〜人のつくりしもの〜

<福島第1原発>東電、トリチウム水放出発言報道を否定
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=4669616

“科学的に考えて”トリチウムは水に薄めて流せばいいという人がいる。

これは、科学的に正しい部分と正しくない部分がある。
トリチウムだけなら確かに薄めた上で遠洋で流せば人への影響は小さいだろう。
が、放出する水に残っているのはトリチウムだけというわけではなくて、除去しきれ
なかった他の放射性物質がどのくらい残存しているのかという視点が抜けている。
各種放射性物質を除去する装置も、100%除去できるわけではなくて、
濃度を一定以下にするのが精一杯だ。

が、それよりも大きな問題は“組織”だ。
そもそも、“科学的に考えれば”使用済み燃料の処分ができないという致命的な
問題を除けば、安全だったはずなのだ、原発は。が、組織は腐敗し、科学的に
正しいことをしなかった。だから、トリチウム水の放出を許せば、そのうちそこで
またズルをすることが容易に予想できる。科学的に難しい話はわからないという
人たちでも、組織が腐敗しズルをするという本質は知っている。

じゃぁ、解はあるのか?

ない、
正確にいえば、痛みを伴わない解はない、と思う。

「遺憾ながら福島を放棄する」
くらいの痛みをともなった決断をしない限り、解はないと思う。
事故は起こってしまった。被害は出るのだ。

被害者が納得できる回復はムリだ。
被害者の溜飲を下げるには、加害者への制裁しかきっとないんだろう。
意識が高い人たちはそれを否定するだろうが、組織はその意識さえ利用するのだ…

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