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2017年07月06日23:57

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本当に金の亡者なのか

■「介護ミスで母親が死亡」 遺族が特養老人ホーム提訴へ
(朝日新聞デジタル - 07月06日 15:02)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=4654917





金額だけでなく、そもそも被害者側を批判する者は所謂「店と客の権利と義務」を全く理解していないご都合主義者だと言える。

店(つまり施設)は客(つまり入居者)と契約を交わし、費用を受け取る(権利を得る)代わりに入居者の面倒を見る義務を負う。

入居者は施設に面倒を見てもらう(権利を得る)代わりに費用を支払う義務を負う。

その面倒が「安全なものであること」は自明のことである。

従って、「安全に面倒を見れずに事件事故が発生してしまうこと」自体が余程の事情がない限り「施設側の過失(債務不履行または不法行為)」であるから、その責任を入居者(今回は入居者が死亡しているため、その相続人である遺族)が問うのは当然である。

そもそも、金を貰って介護をするプロと、ただで介護をする素人の一般人を同列に語ること自体が妥当ではない。

能力も環境も責任もモチベーションも異なる。

これが、介護ではなく医療や保育、果ては一般の買い物に置き換えても同じことであるし、想像が付きやすいだろう。

洋服でも家電でも食べ物でも、(初期)不良品を購入した場合、「店が売ってくれたから責任を追及するべきではない」とは思わないだろう。

それは、店(売主)は代金を貰う(権利を持つ)代わりに「良品」を提供する義務があり、客は代金を支払う義務がある代わりに「良品」を得る(権利を持つ)ことが「当然」だからだ。

故に被害者側を批判することはこれに逆行することである。

もっとも、これを肯定し実施している者が当該批判をしているならば肯定できるが、そうでないのであればまさにご都合主義の何者でもないから、肯定のしようがない。


一方で、請求額について「金の亡者」等の批判している者は先述した「店と客の権利と義務」や「プロと素人の違い」に対する私見を述べた(反論した)うえで、より合理的な根拠を示すべき。

もし根拠のない批判、つまり単なる誹謗中傷であるならば「自分は貧乏だ」と宣言しているに等しいと解釈できるから見苦しい。

こういった民事訴訟における請求額は損害(逸失利益)と慰謝料で構成されるが、慰謝料の割合は高くても1割程度。

つまり、請求額の大半が被害者の所得や逸失利益等に基づいた「うべかりし利益」によって算出された金額であるから、この点からも「金の亡者」等の表現は失当だ。
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