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2017年07月06日06:07

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思いが届かないと分かっていても/ACジャパンのCM「苦情殺到!桃太郎」

■「窃盗だろw」「桃の気持ち考えろ」――桃太郎で“ネット炎上”描く広告、狙いは? ACジャパンに聞く
(ITmedia NEWS - 2017年07月05日 14:53)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=32&from=diary&id=4653132

■桃を拾ったおばあさんに「窃盗だろ」「桃の気持ちを考えたことがあるのか」 SNSの炎上を強烈に風刺したCMが秀逸
(ねとらぼ - 2017年07月04日 18:53)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=128&from=diary&id=4651875

■ACが「苦情殺到!桃太郎」のCMで炎上に苦言 専門家は「普通の人がうっ憤を晴らそうとして起きる」と指摘
(キャリコネ - 07月05日 18:02)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=210&from=diary&id=4653496

 ネットメディア攻略研究所代表の落合正和氏は、「クソリプを送る人たちは、『影響力はない』『どうせ読んでいない』と思っているのかもしれません。特に相手が芸能人の場合だとそう考えている人が多いと思います。しかしクソリプを送られた方は、それを読んで傷ついています。そのことを理解してほしい」 と訴えるが、大半のクソリプツイッタラーは、自分の書き込みが相手に読まれ、相手が傷つくことを期待しているのではないか。
 「炎上」と言っても、こういうニュース記事に付くコメントや、ハッシュタグでまとめられた呟き、あるいは巨大掲示板での書き込みなどは、確かに批判された本人が読むとは限らない。けれども一般的に「炎上」という場合には、本人のTwitterやブログの日記などに、直接リプが殺到してお祭り騒ぎになることを指す場合が多いと思う。
 彼らが「相手を傷つけることを目的としている」ことは明白だ。直接、相手に批判をぶつけてくるのだから、傷つくなら傷つきやがれ、泣いて謝るまで許さんぞ、なぜなら、自分は正義で、その正義を執行するのだから、相手が傷ついたって構うものか、という心理に至っているのである。

 今回のCMについて、「責められるだけのことをしたんだから、責められても当然じゃないか」と自己を正当化している書き込みも数多く見られる。なぜ「正義」である自分が逆にクソリプ扱いされなきゃならないのだ、という憤懣の表れだろう。
 相手は「悪」なのである。なぜそう認定できるかというと、自分が「正義」だからだ。正義である自分の発言は正しいのだから、何を言ったっていいのだ。そういう判断に基づいているのだろう。しかし、落合氏が指摘する通り、それはただの鬱憤晴らしだ。
 彼らの心理の中に、完全に欠落しているのは、なぜ自分が相手に対する「正義」の行使者にならなければならないのか、という客観的な根拠である。
 芸能人が、不用意な発言をした。広く影響力のある人間が、そんな困ったことを言ってはいけない、そう思った。そこまではいいが、それを直接本人に告げなければいけないと判断した根拠は何なのか。その芸能人の親戚でも知人でもないのに、相手のTwitterやブログに乗り込んでいかなければならないという「使命感」を覚えたのはなぜなのか。
 そこにクソリプツイッタラーの傲慢がある。自分が相手に対して、何かを言える立場でも何でもないのに、何かが言えると思い込んでしまう。自分こそが「正義」の裁定者であると思いあがってしまうのだ。だから彼らの言動は最初から高圧的で、相手を見下している。私のところにも時折、批判の書き込みをしてくる通りすがりさんがいるけれども、一人の例外もなく、上から目線の糞野郎ばっかりだったよ。人のうちにズケズケと乗り込んでくるやつにロクなのはいないということだ。

 ACのCMにどれだけのクソリプ抑止効果があるかと言えば、それ自体は皆無だろう。自分を正当化している人間が、ネットの「カミサマ」に成り果てている人間が、下々の忠告などに耳を傾けるはずがない。
 けれども、その人の周りにいる人が、こうした悲しい行為に気付けば、「そんなのやめようよ」と言ってあげられるはずだ。あんたは自分が正しいと思ってるかもしれないけど、その気持ちを相手にぶつけていいのかどうかってこととは別問題だから、と言ってあげられるはずだ。それでも聞かない人間は聞かないだろうが、それで現実世界の中で孤立していくのは本人である。

 日頃、「表現の自由はどこまでも保障されなければならない」と主張しているから、クソリプだって「表現」じゃないの? と揶揄されてしまうかもしれない。もちろんクソリプだって、表現であることは間違いないので、「規制」の対象にしてはならないのは当然だ。よっぽど誹謗中傷、名誉棄損に当たるものでない限り、少々の悪口で逮捕されるようになれば、これは「警察国家」を是認することになってしまう。たとえ誰かを傷つける言葉であっても、簡単に規制しろと言っていいものではない。
 だから、ACのCMは「強制」ではなく、「お願い」になっているのである。一言呟く前に考えてみて、と、我々の「良識」に訴えているのだ。クソリプを飛ばす人たちに、その思いが伝わるためには、やはり周囲にも「良識」のある人々がいることが条件として必要になるだろう。クソリプ飛ばすようなやつに友達どれだけいるんだろう、とは疑問に思うけれども。



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