mixiユーザー(id:24232)

2017年07月02日04:10

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タイガーマスクW終了(盛大にネタバレ)

 いろいろ変則的だったな。最終回が7月にズレ込むだけでなく、全38話ってとこも。今更タイガーマスクなんてと始まる時はどうなるのかちと不安だったが最後まで楽しく観てしまった。
 しかもこの7月にズレ込んだ最終話、何この大団円。37話でラスボスは倒したけど虎の穴は健在のままだし。そして37話にして初めて登場した「タイガーマスクW」の新マスクが地味に手が込んでて、両方右が黄色。それぞれのマスクを切ってつなげただけだと向き合わせた時に同じ色が見えてしまうからね。それだけのためにマスクふたつフル新作させられた春奈ちゃんお疲れ様。
 初代イエローデビルのケン高岡が声優そのままにバイク屋のおやじになってて、新タイガーマスクのコーチをしてたけど初代タイガーの話は殆どしない。「2世」に至ってはなかった事にされてる。2世って原作にある「正史」だよね。しかもその冒頭で伊達直人が交通事故で死んでると聞く(読んでません)。
 例えるなら、初代仮面ライダーと「クウガ」の関係みたいなものか。世界観は継承するが別人の全く異なるドラマ。それ言ったら「リリカルなのは」の正統続編である「Vivid」なんかも魔砲少女なのはさんの活躍ですっかり平和になった世界で繰り広げられるスポ根だったしな。平成の続編は昭和を必要以上に引きずらないって事か。おっとリリカルなのはは2004年の作品だから元から平成だ。

 タイガー・ザ・ダークは虎の穴で修業した正統派(?)だが、主役のタイガーマスクはケン高岡が修業つけたカタギのレスラーである。それでラスボスのタイガー・ザ・グレート3世に「お前にそのマスクを被る資格はない」と目の敵にされる。最終決戦では執拗にマスクを狙われ、ついには素顔が露わになるあたり、初代の最終決戦を踏襲している。まぁ主人公「ナオト」だしねぇ。
 37話でふたりのタイガーマスクの戦いは決着し、ふたりとも日本から旅立ってしまった。38話はふたりともいない日本での、まぁ後日譚という事か。なんか虎の穴を「退職」した人達が何人も平和に頑張って暮らしている世界。ただ、スプリングタイガーが「長いから」という理由で「スプリンガー」に改名させられ「タイガー」を剥奪されてしまうのは引っかかる。虎の穴出身でないからタイガーを名乗らせないという圧力がまだ有効なのだろうか。まさか虎の穴に「敬意」ってのは考え難いよね。もしかして、タイガーを名乗ると不必要に虎の穴から狙われる可能性への配慮?で最終話のサブタイは「仮面タイガー スプリンガー」って…やっぱり主役は彼女だったのか(笑)。でもなんか電気出しそうな名前だな(謎)。

 新日プロを傘下にしたブシロードが、本物の新日レスラーを物語に投入してくるあたりもかつてのタイガーマスクを思い出させる。当時はよく馬場やら猪木やら登場させてたな。巨人の星の例もあるから梶原一騎の威光なのか。
 新日プロのレスラーには本人が声を当ててる人もいた。そしてケン高岡の姪である春奈がスプリングタイガーとなってリングに上がっちゃうあたり、現代のプロレス事情(ちゃんと女子プロもある)を描こうという姿勢なんだろうな。ブシロードさん本当にプロレス好きなのね。その春奈もみもりん(ブシロード声優)で固めてくるあたりもさすが。

 変に暗くなり過ぎもせず、それでいておちゃらけ過ぎもせず、最後まで楽しく観る事ができた。ブシロードのプロレス愛に寄り切られた感じだ。
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