来週末、職場の人と福島・浜通り日帰り旅行に行ってきます。
ついさっき、ふと思ったのでメモ。
福島の原発事故後、ヒステリックなまでに「放射能危険!」を喧伝し続けた人たちがいた。
結局のところ、多くの人を不安にさせ、多くの人を悲しませるだけの行為だった。風評被害に絶望して自ら命を絶った福島の農家、酪農家は決して少ない数ではない。
彼らの言説はほとんど悪質なデマのレベルなのだが、厄介なのは彼らが、身を守るため、正義の行為として、善意でやったところにある。
これは、関東大震災後の、「朝鮮人が井戸に毒を投げ入れた」というデマが拡散されたことと重なる気がする。
今でこそ悪質なデマだとみんなわかるのだが、不安の渦中にいると、身を守るためにとそれを真剣にやってしまう。そして犠牲者まで出してしまう。
同じ構図だ。
あの事件を民族差別の文脈だけでただ断罪するのは間違っている。(もちろん事件から目を背けるのも間違っている)
だから繰り返した。
歴史の反省の仕方を間違えた一例。
来週は天気がもてばいいんだけど。
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