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2017年06月29日20:40

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厚労省の調査をざっと見てきた。

10年ごとに見て、ざっと喫煙率を並べてみた。
国勢調査を利用した調査で、有効回答率は概ね71-78%程度の模様。

年度 男性 女性
2016 31.1 9.5
2006 39.9 10.0
1996 51.2 9.8
1986 59.7 8.6
(喫煙に関しては1986年以前のdataは見つからなかった)

男性では概ね年1%弱ずつ減少を続けている様子。
女性では80年代から90年代にかけて年0.1%強の増加を続けたあと、
横ばいから緩やかに低下傾向になっているようだ。

どの調査でも30代で最も喫煙率が高く、20代がそれに続く。
ただ、20代の喫煙率は1986年の調査では30代と0.4%しか違わないが、
2016年の調査では30代と8.8%も違う。
どの年度の調査でも40代以降は高齢になるほどに喫煙率は低下してゆく。



さてところで、喫煙における最大の弊害と目されるのは癌だろう。
慢性閉塞性肺疾患や、喘息への悪影響などもあるが、
タバコの健康被害といえば大抵の人はまず癌を想像すると思う。

特に肺癌, 咽頭癌, 喉頭癌, 食道癌あたりは想像しやすいのではないだろうか。

これらの癌への喫煙の影響は、一般に累積的とされる。
つまり1回吸ったか吸わないかが問題なのではなく、
主流煙, 副流煙など形態にもよるがどれだけの量を吸ってきたかが発癌の危険に結びつく。

その発癌まではそれなりに長い年月を要し、
たとえばタバコを手放せないチェインスモーカーでも30代で癌になるということは珍しく、
癌の種類にもよるが上記の4種類だとだいたい40代頃から増えてきて、60-70代頃が発症のピークになる。



ここで喫煙率の推移を振り返ってみると、
上記のように総数でも年齢層別でも全体(特に男性)の喫煙率は年々低下している。
1986年に30歳だった人物は今生きていれば61歳くらいになっている訳で、
当時の20代, 30代あたりがちょうど肺癌, 咽頭癌, 喉頭癌, 食道癌あたりの好発年齢に差し掛かろうとしている。

それを考えると、喫煙率の低下による上記の癌の抑制効果が出てくるのは今しばらく先かもしれない。
(1986年以前から喫煙率の低下が始まっていたとすれば、そろそろ出てきてもおかしくはないが)



という訳で、まだまだしばらくは肺癌, 咽頭癌, 喉頭癌, 食道癌は減らないかもしれないが、
20年後, 30年後には減ることを期待して長い目で見ていきたい。
(若年世代は人口そのものが減っているので数は減るだろうが、率も減らせたらいいね)




■喫煙率が初めて2割を下回る 「2022年に成人喫煙率12%」実現も夢ではない?
(キャリコネ - 06月29日 11:51)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=210&from=diary&id=4643652
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