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2017年06月29日01:16

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やっとこさで、シン・ゴジを見た。

えっと、仕事が忙しかったり、子供には刺激が強すぎるだろうと思ったり、
シナリオ執筆中に見ると影響受けそうだったので見てなかった
シン・ゴジラをやっと見れました。サクッと感想など。

政府は対応が後手後手!
リアルだけど、なんだかなぁ…。シニカルな演出なんだろうけど。
個人的には、巨大生物の存在を認めるまでの流れに、
もうひと悶着入れたいが、あれ以上入れると冗長か。
映画という長さを考えたら、あれでいい加減なのかもしれない。

僕は子供のころから特に特撮を見ているわけではなく、
特撮はむしろ「苦手」なジャンルだったんだけど、面白く見れた。
シン・ゴジラは人間ドラマがとても丁寧で、性格付けもシンプル。
各人の考えや葛藤がちゃんとあるのに、怪獣映画としての本分を壊さない。

シナリオの究極の形の一つに「笑わせながらシリアスを描く」というのがあるが、
それに近い境地を感じた。とても勉強になる。素晴らしい。

画像は、過去の特撮と比べると格段にリアルだけど、
水や空気流れなど、スケールを変えることのできない物はやはり、
実物サイズで動いているので、上陸とかそういうところで、
撮影に使った物の実サイズがわかってしまうのがちょっと寂しい。
上陸のシーンで、第一形態とされるゴジラのサイズを
背景と比較して目測で探ろうとしたから余計に目立ってしまった。
これは、俺の見方の問題かもれないけどw
それ以降は結構、没入して見れたので楽しかった。

で、ラストシーン…尻尾の人型…。アレは解釈が難しい。
牧博士だっけ? 彼の細胞や遺伝子か、ここまでくる道すがらに喰った
人の細胞や遺伝子を参考に人間に進化しようとしたか、
そもそも、ゴジラさんが地球に住む人間の元になる生物だったか、
そういうのとは関係なく、人型に進化しようとしたか〜。
または、そもそも、ゴジラの幼生は人型だったのか。このあたりだろうか。
どれも、今後に何か問題を起こしそうな終わり方で、
人間とは何か?と考えさせる、ある意味、特撮の定番と言える。

あと、ゴジラの上陸について少々。
人口が密集する品川などを選ばないで、蒲田や鎌倉を選ぶ当たり、
街中での撮影のしやすいところを選ぶのには「ゴジラなりの配慮」を感じた。
クライマックスを東京に持ってきたいって意図もあって、
程よい距離が稼げる神奈川を選んだのかもしれないね。
(あと、作家が上京すると神奈川方面に住みたがるのも影響してるかも)

総じていうと面白かったんだけど、個人的には惜しいところも多く見られた。
それは監督がどうとかって話ではなく、これだけ内容がしっかりした作品でも、
東京は撮影がし辛いんだろうなぁというところ。
東京は人口が多いから仕方ないんだろうけど、
もう少し、都内で自由に撮影ができていたら、
もっとリアルでパニック感の強いシーンをとれていて、
ゴジラ君がもっと怖い存在として、もっと手ごわい存在として描けたのかなと。
こういう映像作品を国や地方自治体が「クールジャパン」っていうなら、
その辺、もっと協力する体制があってもいい気がした。

最後に、映画として面白かったけど、
俺は穏やかで綺麗な映画が好きなので、もうおなか一杯って感じw
でも、続編が出たら見ちゃうんだろうな…。
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