mixiユーザー(id:529464)

2017年06月25日22:37

216 view

新ヤマカズマーラーツィクルスの旅の最後9番

本日は山田和樹マーラー・ツィクルスの最終回を聴きに行きました。

○山田和樹 マーラー・ツィクルス<第3期 昇華>第9回
開演:2017年06月25日(日曜日)15:00
会場:オーチャードホール
曲目:
武満 徹/弦楽のためのレクイエム
マーラー/交響曲第9番 二長調

一昨日のレクチャーの通り(武満から)対向配置です。向かって左ヴィオラ右低弦タイプ。

武満 徹/弦楽のためのレクイエム
冒頭の一音から二音から三音からもうタケミツの音でタケミツの音が雫となってぼたりぼたりと落ちてゆく。
もう何回も聴いているのに緊張のあまり終わったことに気づかないくらいだった。

マーラー/交響曲第9番
素晴らしいとしか言いようがない。
音の一つ一つが意味を附与され彫塑されて零れてゆき、正確極まりないテンポの変化と相まって劇的な死の浄化が展開される。
(この美しさは死・彼岸を自分のことではなくて美的象徴と捉えているからと思われる)
特にハイドンの告別を音だけで示したような終楽章は圧巻だ。第1楽章よりも時間を費やしたようだ(手許の計測では第1楽章28分、終楽章29分)
個別の楽器で言うと、弱音のトロンボーンが素晴らしい。

本日の両曲は、山田和樹にとって管弦楽による無言歌のようでした。
歌うような歌的、という意味でなく、歌が表す人間の心の移ろいのようなものが感じ取れた。
1 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する