加計学園を巡る与野党の攻防は、つまるところ、政治主導か官僚主導かの長年の問題であり、各省庁の役人と内閣府の政治家とのつばぜり合いの裏側が露呈したものとなった。
日本の各省庁による縦割り行政の弊害を政治主導の開発特区制度で打破しようとしてきた事については、与党も野党も変わりないはずだが?
公式文書かメモレベルか、内閣府の鶴の一声か官僚主導か?
細かい話は現場に任せる内容だが、どちらも基本的な視点を欠いてるように見える。
官僚主導であり、政治主導であり、その基本的な視点は国民の為にという配慮が前提である。
国民の代表としてそれぞれ官僚や政治家としての地位と職務と経済的特典を与えられているのであって、自分達の組織の利益誘導の為に与えられたものでは全くないのである。
つまり、政治家も官僚も国民の下僕であるはずである。
国民の為に幅広く配慮しながら、国民の税金によって集められた巨額の予算を配分して社会改善の為の行政職務を実施して行くものである。
森友学園も加計学園も、地域の国民の声を正しく聞いて正当な予算配分をしたのかどうか、既得権益と国民への再分配が公平に行われたのかどうかが問われるべきである。
都議会のオリンピック利権や築地市場の豊洲移転についての関連利権構造も同じく、都民目線の公平で正当な手続きや配慮が為されたのかどうかを問うべきであって、党利党略の情報戦は都民にとっても国民にとっても迷惑千番な話である。
事実関係を素直に出して国民や都民の視点で是々非々を議論する事が必要とされているのではないか?
官僚と内閣府、つまり役人と政治家のつばぜり合いも国民目線で徹底的にやりあうのが本筋であり、出会い系バーに行ってる暇などないはずだと感じるが如何なものか?
都政も同じく、豊洲移転は何年も前から議論されていながら、都民に情報を隠蔽して、事実を出して来なかった疑いが強いから新都知事の登場とあいなった。
歴代の都知事がなおざりにしてきたものを、すべて現知事が悪いと決め付ける保守側の態度も、国政に於ける野党と同じ姿勢ではないのか?
国民の声、都民の声、市場関係者の声をちゃんと聞いて来たのか政治家さんと役人さん?
いずれにしても、国民目線と国民の下僕という意識の無さが、今回も明確になったというのが正直な感想である。
今一度、初心に帰るべきではないですか皆さん?
合掌拝霊。
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