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2017年06月24日23:38

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疎い(苦手)分野の曲を積極的に聴こうシリーズ2R.シュトラウス(その前に得意ラフマニノフ)

今日は演奏会の梯子をしました。

梯子その1

○アウローラ管弦楽団 第17回定期演奏会
開演:2017年6月24日(土)13:30
会場:すみだトリフォニーホール(大ホール)
曲目:ラフマニノフ作曲作品
前奏曲嬰ハ短調「鐘」(ストコフスキー編)
パガニーニの主題による狂詩曲
交響的舞曲
独奏:伊藤 亜純
指揮:田部井 剛

高校の部活の同期生のお誘いで来ました。
すべて得意(好み)のラフマニノフのプログラム。

前奏曲嬰ハ短調「鐘」(ストコフスキー編)
比較的忠実にピアノ曲を管弦楽に移しているけれど、冒頭の主題部は弦楽が弱音すぎて伴奏の金管に圧されてよく聴こえず。これは演奏のせいというよりも編曲のせい。その証拠に金管が主題を取ると耳を弄するばかりに圧倒的。ただこの曲の持つ真意の仄暗さ感はやや出ずじまいで、そこはプログラムにラフマニノフ本人は決して編曲しなかったとありますが本人なら仄暗くやったでしょう。

パガニーニの主題による狂詩曲
冒頭若干ピアノと管弦楽が噛み合わない感じ 第10変奏くらいからようやく噛んで来た そのあとはやっと安心できる感じに 第18変奏は良かった 本日初めて弦楽器が実力を発揮
奏者アンコールはラフマニノフの楽興の時5番。

交響的舞曲
ここに至って弦も管も打楽器も見違えるような輝きを放ちこの難曲を場外ホームランのようにロシアの彼方へ打ち放った感じ 前述の最後の銅鑼の音を掻き消す多勢の拍手が惜しまれる。

ここで池袋に移動。

梯子その2

○読響第569回定期演奏会
開演:2017年6月24日(土) 18:00
会場:東京芸術劇場
曲目:
プロコフィエフ/ピアノ協奏曲第3番 ハ長調 作品26
R.シュトラウス/アルプス交響曲 作品64
ピアノ:ベフゾド・アブドゥライモフ
指揮:シモーネ・ヤング

ブラームスでは絶大な信頼性高い演奏を披露したシモーネ様。
さてアルペンではどうなりますか。

プロコフィエフ/ピアノ協奏曲第3番
ちょっと不思議なことにプロコのP3が古典的名曲に聴こえる。
ブラP2みたいと言ったら言い過ぎだけど。
管弦楽のフォローが正確無比の極みでピアノもぴったり寄り添う。
プロコ的突き抜けにはやや欠ける?
奏者アンコールはチャイコフスキー6つの小品から4番ノクターン。

R.シュトラウス/アルプス交響曲
これがまた質実剛健、というか、まったくドイツの響き、というか、さっきのプロコじゃないけどブラームスがそのまま拡大したような趣き。
度肝を抜くようなことは全くなく、淡々と、着実に、アルプスの一日を重厚に描き切った感じです。
たぶん外見的なことよりも内実を取ったんだと思う。たとえば雷音器とかラモーのプラテほども響かなかったけれど(聴こえなかったけれど)まあこれが作曲者の欲しかったことかも。
ただ、本日のを聴いたあとでも過去に聴いた歴代のアルプス交響曲では水星交響楽団が一番(じゅ。好み)だったという事実は揺るがず・・・
シモーネ様はこのラインだと、たぶんマーラーは相性悪いけれどシェーンベルクのグレの歌とかは相性良さそうに感じます。
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