mixiユーザー(id:1846031)

2017年06月23日23:58

577 view

今再びのエンドレスエイト

今度こそ脱落せずに見終えられるか? NHKで放送中の「涼宮ハルヒの憂鬱」が6月23日夜から「エンドレスエイト」突入
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=128&from=diary&id=4635621

 今回、何の前情報も持たずに初めて『ハルヒ』を観る人は、やっぱり放送事故か何かかと思っちゃうんじゃないかな。NHKへの問い合わせも結構あるんじゃないかとは思うが、今度は事情をちゃんと説明できるので、大きな問題に発展することはないと思う。
 改めて思うことは、この「異常事態」、あるいは「事件」と呼んでも構わないと思うが、『エンドレスエイト』の衝撃は、リアルタイムで観ていた者のみが感じることができたものであって、残念ながら、事情を知ってしまった後発組にこれを味わうことは不可能なことなのである。
 当時、我々は、3回を越えた時にはみんな、タイトル通り「エイト」まで行くのか、いや、これはそもそも「8月」って意味だから、8回とは限らないかもしれないとか、ともかく先の予測が付かない状況で次週に注目していた。大筋は同じでも、ディテールがことごとく違っているから、それが伏線になっていて、無限ループから脱却できるのではないかとか、そんなヒントも探しながら、エピソードを追っていったのだ。
 そして我らが長門有希の思い――毎回毎回、同じループに付き合い、同じ会話、同じ体験を15532回も繰り返しつつも、自らの使命に則って事態を「観察」し続けることしかしなかった彼女の心――。結果的に、彼女の中に、少しずつ、本当に少しずつ、「バグ=感情」が誕生し、『消失』事件の伏線となっていく――。その過程を、1話ごとの表情の変化の中に発見しようとする愉しみすら生まれてきた。
 『エンドレスエイト』が『涼宮ハルヒの消失』の、そしてスピンオフ『長門有希ちゃんの消失』の壮大なる伏線として存在しているという事実をはっきりと認識した時、ハルヒの自分勝手な気まぐれこそが、結果的に長門有希という無機質な存在に「心」を生み出させるために機能したのだということを認めざるを得なくなる。
 長門有希の感情の爆発を、ハルヒのその天衣無縫の物凄さを納得するためには、やはり放映回数にして、最低8回のループは必要だったのだ。

 あの時、何か大変なことが起きているということは徐々に知れ渡っていて、だから私も、今からでも『エンドレスエイト』を追いかけろと、日記やら呟きやらで散々繰り返して言っていた。でも、ピンと来なくて見逃してしまった人も多かったと思う。
 彼らはみな、アニメ史に残る大事件に遭遇する千載一遇のチャンスを逃したことになるが、そのことに後で気づいても遅い。そこで「本当に面白いもの」を感知するアンテナが立ってないよって言われる原因になってるんだよ。

 『エンドレスエイト』のパロディもたくさん描かれたが、これまでで最高によかったのが、上山道郎さんのこの漫画。前にも紹介したと思うけれど、未見の方はぜひご覧になってほしい。もちろん、その面白さが分かるのは、『エンドレスエイト』を体験した者のみである。
 ここでも長門が最高!

のび太の終わらない夏休み
https://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=manga&illust_id=6319390
0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2017年06月>
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930