mixiユーザー(id:59119783)

2017年06月12日08:06

325 view

6/9〜6/11四国百名山・高知県・稲叢山

往復フェリーを利用して、高知県にある、稲叢山を登ってきた。
この山は、四国百名山の一つで、岩崎元郎さんが提唱した「新・日本百名山」の一つでもある。吉野川の上流部、土佐町と本川村との境にあり、昔は四方が切り立った岩山であることから、「鬼城山」と云われていた。
稲叢山周辺には、平家の落人伝説もあり、山頂には祠が祀られている。稲叢山の南西部の戸中地区は、かつて安徳天皇が潜幸(ひそかに行幸すること)した伝説で知られている。
平家の一族が、安徳天皇を奉じて稲叢山に逃れてきたが、作る畑もなく、食料もなく、しかたなく下山することになった。その時天皇が、「この山にもきっと豊かな作物が稔るように」と神に祈りを捧げ、「鬼城山」を改名し、稲が稔る山の意味で「稲叢山」と名付けたといわれている。以前は、頂上に安徳天皇を祀る稲村神社があったが、今は本川村戸中に移設されている。
稲叢山は、四国電力の揚水発電用ダムができてから、にわかに注目され始めた。
それまでは、登山ルートも少なく、交通の不便さもあって、健脚の岳人にのみ許された山であったが、ダム建設のおかげで誰にでも登れる、ハイキングの山となった。山名の由来は、頂上が稲に似た叢(くさむら)に覆われていたからではないかという。

6/9,大阪南港フェリーターミナル22:00発の四国オレンジフェリーで、6/11朝6:00東予港に着いた。貸切バスで、取付の稲村トンネル登山口には7:40。「オオヤマレンゲ」が見頃の時期なので楽しみなところである。
鞍部から、まずは西門山をめざす。途中に、オオヤマレンゲが一輪、咲いていた。今年は開花が遅いようで、他は蕾だった。地元からカメラマニアも登ってきていたが、残念な結果だった。西門山△1496.7m三等三角点には9:00。鞍部に戻り、途中の送電線鉄塔付近にも3輪咲いていた。写真に収めた。
オオヤマレンゲはモクレン科で、花の直径は10cmほどで、よい香りがする。開花すると数日で変色して萎んでしまうという。稲叢山△1506.2m二等三角点には、11:30到着した。

天気よく、眺めが素晴らしい。正面に笹ヶ峰△1859.5m、冠山△1732m、平家平△1692.6mの眺め。西には、寒風山△1763m、伊予富士△1756mと続く。東には、三ッ森山△1429.6m、大座礼山△1587.5mがあり、その奥に赤石山系の山々が展望できた。
下りは、保線道で稲村ダムサイト(本川発電所)に降りてきた。13:05。
岩崎元郎さんは、この山を4月上旬に我々と同じく、稲村トンネル登山口から登り、稲村ダムサイトへ下山したという。まだアケボノツツジは、堅い蕾であったという。

一浴する前に、新居浜に立ち寄って、もう一座登ることにした。「煙突山」である。
生子山△144.7mのことで、古くは豊臣秀吉の四国攻めの舞台となったところ。
日本三大銅山の一つであった、別子銅山・山根精錬所のレンガ造りの煙突が残る山だ。
明治21年に建設された山根精錬所の煙突は、建設から120年以上の時を超えた現在でも新居浜産業遺産のシンボルとして、生子山の頂上に残っている。
生子山の下に精錬所が作られ、60mの煙道に導かれて、この煙突から排出していたが、後方に屏風の様に1000mを超える四国山脈がある為、空気が滞留してしまい、明治28年廃止となった。
一浴は、「マインドピア別子」で、別子銅山の施設跡などを利用した、テーマパークである。東予港22:30発のフェリーで、大阪南港には6/11朝6:10戻ってきた。

5 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する