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2017年06月07日23:57

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2017年5月宮崎滞在記2日目　その1

今年の5月宮崎滞在の最初の2日間は、朝・昼・夜に予定が入っていました。
2日目は夕方の移動と和装への着替えでちょっと慌ただしい思いをしましたが、楽しいことばかりで、忘れられない1日となりました。
今日はとりあえず2日目の午前中について。
午後～夜については書きたいことがたっぷりありますが、それは明日と明後日の日記にて。
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5月宮崎滞在2日目は、午前中にみやざき犬が来るイベント「自動車税・軽自動車税納期内納付推進街頭キャンペーン」を見るためにイオンモール宮崎へ。
500円1日市内バス乗り放題を使い、ホテル→宮崎駅→イオンモールとバスで移動。車社会の宮崎は電車やバスの本数がびっくりするぐらい少ない。乗り継ぎに時間がかかりそうなので間に合うかなとと思ったが、土日の朝10時台は宮崎駅からイオンモールまでの直通バスが10分おきに出ていて助かった。
キャンペーン開始時間が近づいてきたのでイオンモール内の開催場所に行ったのだが、キャンペーン活動が行われる気配がない。
「アレアレ？」と思いイオンモール内をウロウロしていたら、別の場所でイベントの準備がなされている。
よく見かけるみやざき犬のスタッフの女性がいらっしゃり、キャンペーンのスタッフらしき人に「こちらに変更になったんですか？！」と言って驚いていた。
急に場所が変更になったのか、間違って伝わっていたのか。
それから数分してTwitterを見たら、みやざき犬キャラわん隊アカウントに場所変更のお知らせが出ていた。
そうこうしているうちに、宮崎「県」のシンボルキャラクター「みやざき犬」のむぅちゃんとかぁ君、そして宮崎「市」のシンボルキャラクターミッシちゃんがやってきた。
イベントが始まり、むぅちゃんとかぁ君は『恋ダンス』を踊る。

さて、これからがキャンペーンの本番かなと思ったら、片付けが始まっている。
　
イベント開始から5分も経っていないのに、もう終わり？？？
　
びっくりしたが、話を聞いたら、このようなキャンペーンは短時間で終わることが多いらしい。一つの場所では短時間で済ませ、その分、多くのところを回るのだろうか？
みやざき犬の出演時間は30分ほどとなっていたのでどうなるのだろうと思っていたら、キャンペーンは終わっても彼らは30分以上グリーティングを続け、イオンモール内を行き交う人々を楽しませ続けていた。

ダンスは激しくキレッキレ、グリーティングは優しくゆるゆるのみやざき犬。
そんなみやざき犬の周りには人が次から次へと寄ってくる。
宮崎の温かさと隠れた底力の両方をうまく表しているように思える彼らは、やっぱり宮崎の人たちの間で人気がある。
かぁ君に「後て皆さんで食べてくださいね」とお菓子を渡すと、喜びをかぁ君の決めポーズ「シャキーン！」で表してくれた。

それを見ていたアテンド・MCのレイおねぇさんは、かぁ君に私のことを「東京から来てくれとるとよ」と伝えてくれた。私のことを覚えてくれていたようだ。
　
レイおねぇさんはおそらく今いるおねぇさんの中で一番長い。
実は去年12月の宮崎滞在で、レイおねぇさんとグリーティング中にちょっとだけ話をさせていただいた。
その時、私は自分が東京から来ていることを伝え
「私が住んでいた30年以上前の宮崎は、寂れて疲弊して何もないところでした。私はそんな宮崎が嫌いで中学生の時に家族と宮崎を出てから30年以上宮崎に帰らなかったのです。それが今、こんなに楽しいゆるキャラも育って……宮崎を楽しいところにしてくれてありがとうございます」
と言いながら、なぜか感極まって泣いてしまった。頭のおかしいやつだと思われたのではないだろうか。
なので「あの時、急に泣き出したキモい奴」ということで覚ていたのかもしれない。
　
みやざき犬の「キャラわん隊」が帰った後、宮崎駅行のバスが出るまで少し時間があったので、イオンモール内を少し散策。
ここは典型的な郊外型ショッピングモールで、建物延床面積97,074㎡とえらくでかい。ここへ来れば生活に必要なものがほとんど全て揃い、店だけでなくゲームセンター、子供向けの遊技場、そして9つのスクリーンを持った映画館もある。店内は宮崎市の人がすべてここへ集まってきているのではないかと思えるほど賑わっていた。近々さらに増床する予定。

イオンモールを出て、バスで宮崎駅に戻る。
15時から宮崎県立芸術劇場で行われる、宮崎国際音楽祭のトリのコンサート「愛に生き、愛に死す」までかなり時間があった。
私は暫く宮崎駅から、若草通りと一番街（宮崎中心部にあるアーケード）を歩く。
日曜日の昼過ぎなのに、びっくりするぐらい人がいない。　

去年1月、33年ぶりに宮崎にやってきて、昼間にこの一番街を歩いた時にはあまりにも人がいなくて戒厳令でも出ているのかと思わされた。
この辺りは今やもう完全に「夜の歓楽街」となっており、昼間はほとんど人が歩いていないのだ。大賑わいのイオンモール宮崎とは対照的だ。
私が住んでいた頃は、土日になると賑わっていたのに……やはり、イオンモール宮崎に客をほとんど持っていかれているのだろう。
　
これからこの街はどうなっていくのだろう。このまま「夜の歓楽街」として昼間はガラガラ・夜だけ酔っぱらいで賑わう街として未来へ進んでいくのか。
私が住んでいた頃のように、昼も夜も人で賑わう事はもう二度とないのかな。
　
そんなことを考えていたら何だか少し寂しくなり、私は人のいないガラガラのアーケードを歩きながら、県立芸術劇場行きのバス停へと向かう。
　
一番街の出口に、無料の貸傘がバケツに入れてあった。
誰でも自由に持って行ってよく、返すのはいつでもよい貸し傘だ。

こんな性善説的なものが……宮崎らしいね。
そういえば宮崎は昨日の午前中まで雨だったから、この一番街を歩いていた人の中には、この貸し傘のおかげで濡れずに済んだ人もそれなりにいたかもしれないな。
　
1本だけ残っていたこの傘を見ていたら、のんびりしてお人好しで商売のあまり上手くない宮崎の人たちが、その宮崎らしい優しさと思いやりでいつかまたこの街を賑わう街にしてくれそうな気がしてきて、私は再び晴れやかな気持ちになってバス停へと向かった。