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2017年06月04日21:22

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聖霊降誕祭の日に聴くマーラーの8番

本日はオケ練がありました。
聴くのは好きだけど吹くのは苦手なくるみ割りです。
吹き切れないもやもやのうちに終了。

オケ練のあとはこちらです。

○山田和樹マーラー・ツィクルス<第3期 昇華>第8回
開演:2017年06月04日(日曜日)15時00分
会場:オーチャードホール
曲目:
武満 徹/星・島(スター・アイル)
マーラー/交響曲第8番《千人の交響曲》
ソプラノ:林 正子、田崎尚美、小林沙羅 
アルト:清水華澄、高橋華子
テノール:西村 悟 
バリトン:小森輝彦 
バス:妻屋秀和
合唱:武蔵野合唱団、栗友会、東京少年少女合唱隊
管弦楽:日本フィルハーモニー交響楽団
指揮:山田和樹

山田和樹氏のプレトークによれば、本日は聖霊降誕日でマーラー―の8番を演奏するのに相応しいとのこと。
また武満のスター・アイルは早大交響楽団の大学創立100周年記念委嘱作品で、初演時の本プロはマーラーの8番だったので、本日マーラーの8番の演奏前に演奏するのに最も相応しいとのこと。(このことを知らずに選曲したとか。まさにマーラーがマウルスの讃歌を知らずに作曲始めたらぴったり一致した逸話のようなものか?)

武満 徹/星・島(スター・アイル)
武満にしてはかなり大規模な編成の楽曲。
武満ワールドの繊細な部分と突然の炸裂が交錯する。
日本フィルの演奏はこの対比表現が極めて巧い。むしろ繊細部分が心に沁みる。

マーラー/交響曲第8番《千人の交響曲》
このオーチャードホールでどのように千人の交響曲を演奏するのか?という興味も含めて注目の演奏。
合唱はざっと見500人くらい?男声が山台の上辺を占め、女声、(向かって左翼武蔵野、右翼栗友会、)児童合唱と降りてきて児童の前が独唱陣。
第1部の冒頭ですが、男声合唱が他を圧して凄い。六甲颪ではないが山台の上辺からの颪風の凄まじい暴圧で脳の上部を吹き飛ばされるくらいだ。管弦楽も圧倒。割を喰ったのが独唱陣だが第1ソプラノの林 正子は大健闘と思う。あとテノールの西村 悟。
指揮の山田和樹は合唱の掌握はさすが。ほとんど破綻なく思いのままにドライヴして一種のグルーヴ感を醸していた。管弦楽も第2部の間奏と終結で完全に鳴り切らせていた。
中間部のマンドリンが出るところは他の音量を抑えて(第7番以上に)マンドリンが際立った。マンドリンが際立つと南国風の情緒が生じてくるのが不思議。この中間部からの美しさから終結部まで大音量の咆哮の中でも美しさを失わなかったのがさすが耽美主義者山田和樹である。結局父性的な愛(第1部)に勝るアルマの愛を讃えた(第2部)つもりがグロピウスに皆持って行かれたんだなーと思ってまた涙してしまった。
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