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2017年06月04日19:17

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差別を差別と認めない人々

■「犬は絶対ダメ」盲導犬利用者の6割、入店拒否など経験
(朝日新聞デジタル - 06月04日 16:49)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=4604666

 先日、某回転寿司屋に入った時のこと。
 盲導犬に連れられた中年のご婦人、その知人か家族らしい若い女性の二人連れが、店内に入って来た。犬種には詳しくないが、何とかレトリバーとか言ったような、ちょっと鼻が長い感じの犬で、ランチョンマットみたいな服を着ている。
 特に店員さんから拒絶されることもなく、席に案内され、犬は慣れた様子でテーブルの下に潜り込んだ。
 ふと見ると、しっぽだけが通路にはみ出ていたので、水を汲みに行くついでに、「しっぽがはみ出てますよ」と声をかけた。目が見える方の若い人が「ありがとうございます」と言って、テーブルの下の犬に合図をすると、しっぽはぴょこんと動いて見えなくなった。やっぱりよくしつけられているものだなと感心した。

 差別や偏見は無知から生まれると言われるが、その無知を無知のまま放置しているということが問題だろう。盲導犬に危険がないことは、もう何十年も繰り返し喚起されている「事実」なのだが、それを聞いても信用しない人が少なくないのである。
 毛が散乱するというが、盲導犬の毛の手入れは飼い主の義務であるし、もしもの抜け毛も服を着せることで防いでいるケースが多い。店に入れば先述した通り、犬は邪魔にならない場所に隠れるし、仮に抜け毛があってもそうそう飛散するものでもない。むしろ人間の髪の毛の方が危険だろう。犬アレルギーの人はどうするのだという意見についても、よっぽど狭い店でない限り、隣席の犬のせいで咳が止まらなくなるなどということはまずあり得ないことなのだ。
 「犬を飲食店に入れるな」という主張は、紛れもなく差別である。「何でもかんでも差別と言うな」という意見には賛成するが、盲導犬の入店拒否は差別以外の何物でもない。

 でも、この手のニュースが間を置いて何度も何度も繰り返されるというのは、「盲導犬のことなど理解してやりたくない」と開き直っている差別者が少なくないからだろう。
 差別する人間は、自分が具体的な罰を受けなければその罪深さを認識することは決してない。だから、入店拒否した店に関しては、「営業停止」くらいの処置を取らなければ、改善されることはないだろう。
 犬が犬がと喧しいが、その犬がいなければ生きてはいけない「人」がそこにいるのである。その点に思い至らない差別者は、やはり糾弾されて然るべきだと思う。
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