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2017年05月23日18:06

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テロリズムの構造を理解出来るなら、何をすべきかは自明。

コンサートを含めた催事会場というのは、ある面でセキュリティ対策はどうしても限界がある・・
というよりも、事実上求められるクオリティには殆ど届かないのが現実で、
それ以上行うとなれば現状、開催そのものが不可能といってよく・・

じゃあそれを補填すべく、法律があればレベルが上がるのか・・!?
答えは「ノー」ですな。

これに関連して、拙速的に共謀罪と絡めて正当性を口にする向きがあるが・・
そもそも当時案を含めてみても、日本になぞらえてみた場合、既にテロ対策に関係する法律は
2014年の段階で出来上がっているので、その他破防法等々の既存法で
対応は可能なのであり。

相も変わらず「テロ等」という“表紙”に盲信する、日本人のウブで従順な無思考性によって、
無能な日本警察を更に無能化するという所まで想像力が及ばないんじゃあ、
その諸君らが寧ろテロを助長することになると気づくのに、一体あと何十年掛かるのかと、
悲観的にならざるを得ないわけで・・。

その“表紙に”引っ掛かるってのは、週刊誌の袋とじ広告に騙されるのと同じ構図。
あるいは「振り込め詐欺」に引っ掛かり続ける、ダイエット食品の広告に毎度引き寄せられる、
都市伝説に盲信してしまう・・等なども同じとして当て嵌まる。
いや・・こうした特性は何も現代人の特性としてではなく、「ネズミ講」等にあるように
古くから代々引き継がれてるもので、ここが日本人の従順性ということであって、
「日本人の恒久的なDNA」たる所以・・と言ってもいいでしょうな。

法律は、その強固な力を背景に、書かれている紙から飛び出して
文字が勝手に犯罪者を捕まえるわけではない・・という至極原始的なことに、
一体全体いつ気がつくのか、と。

全ては人。人が高度な判断力と伴う力量を持ってして、法を駆使し初めて機能する。
よって、法の重要性は勿論のこと、肝心なのは「用いる側がどうであるのか?」という
実態則を鑑みなければならないのだが、政治の場は勿論、一般世論の中でも
そんなことは議論された場を微塵も観たことがないんだな。

言ってみれば「リソース」。
数的観点でも、能力の観点でも、今の公安含めた日本警察の広範で、
あれだけ多くの法を正しく運用出来ると思ってる者は、豆腐の角に頭をぶつけて・・ってもんだ。

それはそうと、テロや犯罪を抑止するために、原理的に何が重要なのかを
今一度固まった頭を柔らかくして考えてみるがいい。

「フェールセーフの論理」に当て嵌めること。
事故のメカニズムを解明するにあたり、用いられる最もスタンダードな論理だが・・
“事故は突然変異的に、単純な構造で起きるものではなく、段階を経て到達するもの”
という論理。

その構造に則し、事故を抑止、または小さな状態で食い止めること。
どの段階かで拡大を止めるために、何をどう用意しシステム化するかが鍵になる。

その構図にテロや犯罪を当てはめた時、ではどうするべきか。
犯罪の特性と事故と異なるのは、一番の要因として「人為的要因」が根本にある。
つまり「不可抗力(事故)」の類ではないということ。

とすると、法律や警察力はあくまでメカニズムとしての「途中段階」、
または最終段階部分の“装置”とみなすことが出来る。
その点で、フェールセーフの原理上では「一応」理に適っていると言える。

但し。犯罪は人間の心理に大きな要因があり、動機を形成させるものであって、
その要因を如何に生み出さないかが大きな鍵になる。
その要因を潰せば、メカニズム的にそれ以上の肥大化には至らない・・ということになる。

テロに特化するなら、政治的・社会的・思想的・・様々な憎悪等による理由によって
引き起こされる・・という観点に立つならば、各々に憎悪となる要素を極力排除することが、
何より重要なことなわけで。

それでも尚こぼれ落ちた、すり抜けた場合、法を基にした人為的阻止手段が取られる・・
というのが順番的にあるべき姿。

翻って現状はどうか!?
根源的なものには、手を付け更に深掘りして憎悪の芽を摘み取る所にはとても至ってない。
それどころか、ある種「芽が出るのを待っているかの如き」状態とさえいえる。

こういう状態は「エンドレス」をもたらすもので、根本的なテロの排除とはならず、
単に発芽成長した雑草を延々と刈り取り続けるだけのこと。

もっと問題なのは、別な角度から見れば寧ろテロを「増長化」させる基でもある。
なぜかといえば言うまでもなく、共謀罪にあるデメリット要素が、庶民個々人や
世間全体の中で疑心暗鬼や萎縮を背景にしながら、徐々に「分断構造」をもたらすからだ。

端的に言えば「あいつは良からぬことを考えてるやつだ」「反社会的だ」
こうした要素を基にして、相互信頼や協調性らを損ない、やがて対立構造をもたらす。

その最たるところが他でもない、ISや様々なテロリズムを生んでいる何よりの「病巣」だからだ。
差別や偏見から派生し、絶望からやがて憎悪に至り、最後は実行手段に出る。
テロリズムの構造を解明する上で、フェールセーフ論理を当て嵌めるなら、
病巣にこそ薬を投与せねばならない。あるいは薬なしでも病気を発生させない。
医学に例えるなら「予防医学」。対して法案にあるのは「治療医学」。

これを理解出来るなら、この法案には「抗がん剤」による反作用が含まれていることへの
想像力は容易に付くはずなのだが、そこまで想像が及ばない所に
別の重大な欠陥があるということ。

テロが頻発する国での法的構造があるにもかかわらず、テロが依然として続く根源を
透かし見ることが出来るなら、こんなデタラメな法案と施政者の脳構造に、
異常性があることぐらいは容易に見抜けるはずも、そうではないことが、
実はこの国の最も危険な要因でもあり、寧ろ諸手を挙げて賛成する諸君自らが、
好んでテロを招き入れている・・ってことですな。

即ち、自分の首を自分で締めている、愚かな国民と言わずして何というか、だ。

■英コンサート会場で爆発、22人死亡 自爆テロか
(朝日新聞デジタル - 05月23日 08:37)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=4584899
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