2017/5/15月 19:00- 東京文化会館
◆R・シュトラウス: 交響詩「ドン・ファン」
◆ベートーヴェン: ピアノ協奏曲第3番 ハ短調
ピアノ: チョ・ソンジン
◇ピアノ アンコール
シューベルト: ソナタ第13番より第2楽章
◆ベートーヴェン: 交響曲第7番 イ長調
◇アンコール
シベリウス: 「ペレアスとメリザンド」より、メリザンドの死
都民劇場の音楽サークルのイベントの一つにこのコンサートが入っていて、行ってきました。本当はRシュトラウス祭りが聴きたかった・・・!けど、このプログラムもよかったです!
最初のドン・ファン。これ、最近いろんなオケで聴いてるような気がするけど、ここのは割と軽やかで華やかなイメージだったな。途中から、音がホールの中に風を起こしているように聴こえました。そして弱音がとっても優しくてきれい。オケとサロネン、どっちの持ち味なんだろ?これ聴いて、くーやっぱりベートーヴェンよりRシュトラウスが聴きたいよーなぜにこのプログラムなのだ都民劇場よ。と思ったりしました。
2曲目は、チョ・ソンジンを迎えてのベートーヴェンのピアノ協奏曲。チョ・ソンジンのピアノ、とても知的で上品で、隅々まで計算し尽された音で気持ちよかったです。そして、彼もそれからオケも、お互いに相手とリズムを合わせようという協力関係が見えて、聴いてる方も安心してられたなー。私、協奏曲を聴くと多くの場合はソリストが勝手に走ってドキドキしちゃうんですけど、このときは全くそれがなかったです。
ピアノのアンコールはシューベルトのソナタ。とても静かな曲で、ショパンコンクールで優勝する人だからもっと華やかな曲が得意なのかしらと思っていたのに意外でした。
休憩挟んでメインディッシュのベト7。まあでも、ベト7はやっぱり楽しい! この曲目当てにコンサートに行くことはほとんどないので他のとことの違いはよく分からないのですが、聴いていて、ベートーヴェンってやっぱりバロックの時代を引きずってるなーって思いました。ティンパニが変わったデザインだわと思ってたら、古楽器だったんですね。あえてベートーヴェンのそういう部分を強調した演奏だったのかなあ。
そうそう、これを聴きながら、ベートーヴェンって現代で聴いてこそクラシックだけど、当時としてはかなりロックで、なんならヘヴィメタ的な存在だったのでは、と思ったりもしました。そういう視点で見ると、また違う楽しさがありますね。
アンコールのペレアスとメリザンドは、アンコールにしてはかなり長めで、そしてかなり気合が入ってました。ベト7ももちろんよかったのだけど、こういう、彼らならではの味が出るプログラムも聴きたかったな。
しかし、サロネンって、かっこいい。顔だけ見て特にイケメンっていうわけでもないんだけど、とても紳士然としているし、指揮している姿も高貴で熱いっていうか。今回の日本公演、あちこちでマーラーとかで感動している人も多かったみたい。次回来日のときも聴きに行かなくては。
ログインしてコメントを確認・投稿する