子どもの頃のあこがれといえば、デジタル腕時計に電卓やゲームなど様々な機能を搭載したものがありました。
当時は今ほど電子機器の小型化が進んでいませんでしたから、未来感のある身近な電子機器として人気は高かったと思います。
現在でもスマートウォッチと呼ばれる同じコンセプトながら性能は段違いなガジェットがあるわけですが、PDAの時代にもそうした機器は存在していました。
その1つがRuputer。102x64ドットのモノクロ液晶とボタン、スティック状の方向キー、赤外線ポートが配置された、見た目は大きめの腕時計です。
PCとは専用クレードルによりシリアル接続することで、ファイル等の転送が可能です。
プログラミング環境が公開されており、メーカー謹製以外にも、ユーザーが作成したプログラムも公開されていました。プログラムコンテストも開催されていたようです。
実用系では、ファイラーや学習リモコンあたりは定番でした。
テキストビュアーのほか、テキストエディタもありましたが、さすがに入力はちょっと面倒でした。ソフトウェアキーボードを方向キーで文字を選びつつ入力する形でしたので。
腕時計タイプの端末としてはPalmをそのまま腕時計サイズにしたというWristPDAなんてものもありました。
このあたりが現在のスマートウォッチの元祖と言える製品かもしれませんね。
ただ、やはり電池の持ちがネックだったようで、そのへんは時代が変わっても解決が難しい問題のようです。
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