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2017年05月12日22:04

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タイトルなぜ教師が子どもを「いじめ」るのか

■なぜ教師が子どもを「いじめ」るのか

http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=173&from=diary&id=4568296


 今年2月、世田谷区立中学校に通う男子生徒と両親が、区立小学校で組み体操の練習中に転倒し後遺症が残ったとして、当時の担任や区に約2千万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。取材に、担任の注意義務違反に加え「不適切な行為」があったと明かしている。

 小学校時代の組み体操練習中の事故について訴えを起こしたのは、定松佳輝さん・啓子さん夫妻とその次男(14)。訴状では、床にマットを敷くなど安全措置を講じず、事故後も適切な対応を取らなかったため後遺症を負ったとして、世田谷区と担任らに計約2千万円の損害賠償を求めている。

 だが、この事故の背景に、教師による「いじめ」とも受け取れる不適切な行為があったと定松君と両親は話す。

 取材のために自宅を訪ねると、白い掛け布団からのぞく定松君の顔色は真っ白。布団から一瞬のぞいた脚は若い女性の腕のように細い。

 いま、東京都世田谷区の区立中学校に通う3年生。友だちは午後の授業を受けて部活に塾にと向かう時間なのに、彼は激しい頭痛や倦怠(けんたい)感に襲われ自室の布団の中にいた。「あの日」から2年近く、ほぼ車いす生活だった。

「頭痛も、すぐ疲れちゃうのもつらい。一番きついのは学校に全部行けないこと。しんどくて早退することが多い」

 と絞り出すように言った。

 同区立小学校に通う6年生だった2014年4月14日、運動会のための組み体操の練習中に倒立で転倒し、後頭部と背中を強打した。ペアを組んだ男児が定松君の倒立を受け取められなかったためだ。その後、フラフラになって歩けず、廊下をはって保健室へ。後に脳脊髄液減少症と診断された。脊髄を守る膜が傷ついて髄液が漏れることで、頭痛やめまいなどの症状が現れる病気だ。

 これは、偶然の不幸な出来事だったのか?


●笑いを取りたいときに彼を使っていたかも

 当時の定松君は中耳炎をこじらせて乳突洞炎になり、学校に「マット運動を禁じる」という診断書を提出していた。彼の身長は155センチ以上と相手の男児より8センチも高く、体重も6キロ以上重かった。明らかな体格差があった。5年生だった前年も同じペアで組み体操に取り組んでいたが、倒立には一度も成功したことがなく、母の啓子さんは「危ないから2人を組ませないで」と学校に訴えていた。

 にもかかわらず、転倒事故は起きた。

 発生時、担任教師はペアを組んでいた男児に「保健室に連れていけ」という指示はした。給食の時間に机に突っ伏したまま動けない定松君には声をかけなかった。そう定松君が証言している。倒立をしないという選択肢はなかったのか、と問いかけると、

「やらなかったら、また何か嫌なこと言われるって思った」

 ではせめて、給食の時間に担任教師に、「先生助けて」と訴えることはできなかったのか。

「どうせ何もしてくれないに決まってるって……」

 最後は涙声になり、啓子さんが話を引き取った。

「息子はずっと、いやみを言われ続けていました。先生の嫌がらせなのか、いじめなのか……」

 小学2年生のときに入ったミニバスケット少年団でも、同じ男性教師の指導を受けていた。保護者も当番で練習や試合に参加する。5年生で担任になったころから、男性教師が定松君のミスに「どうしてくれるの?」「やめてくれる?」と言ったり、シュートを決めても「どうせまぐれだろ」と言ったりするのを見てきたと啓子さん。

 授業で挙手して答えても「ほら、あいつができてるよ。みんなどうすんの?」などと言われ、この時点で定松君は啓子さんと共に男性教師に直接、「いやみを言ったり、いじったりするのはやめてほしい」と訴えている。

 男性教師は「えーっ!? 俺のせい? マジっすか」と意外そうだったが、「笑いを取りたいときに彼を使っていたかも」と認めた。息子が定松君の同級生だったという女性は言う。

「私たちから見ても、担任の定松君への接し方には悪意があるように見えました。まさか先生が子どもをいじめるなんて、とまだ半信半疑だった」


●毎年のように報道される教師による「いじめ」

 しかし、こうした「まさか」が増えている。

 世田谷区には「担任による定松君への不適切な指導について取材したい」と申し込んだが「裁判中なので遠慮したい」と断られ、担任教師や学校側の話を聞くことはできなかった。昨年末、新潟市の男性教師が福島県から避難していた児童の名前に「菌」をつけて呼んだと報道されたことは記憶に新しい。今年2月には、愛知県一宮市で男子中学生が担任教師からのいじめを遺書に残して自殺。この件も、組み体操でのケガが発端だった。

 弁護士ドットコムが運営する法律に特化した公開型Q&Aサービス「みんなの法律相談」には、11年ごろから現在までに「教師によるいじめ」相談が236件あった。担当者はこう話す。

「検索ワードを変えればもっと出てくるのかもしれない。年々増加しているとまでは言えないが、少なくとも今年は毎月のように相談があり、例年に比べて多いと感じている」

「いじめ」と「不適切な行為」を完全に切り分けることは難しいが、いじめ防止対策推進法は「いじめ」を「他の児童等が行う心理的又は物理的な影響を与える行為であって、当該行為の対象となった児童等が心身の苦痛を感じているもの」と定義している。「児童等」に教師も含まれるとしたら、冒頭から例示してきた教師の行為はいずれも、「いじめ」なのではないか。

 教師によるいじめが疑われるケースは近年、毎年のように報道されている。子ども同士のトラブルやいじめに教師が加担してしまう例ばかりではない。年を追ってあからさまになっているようにも見える。

 前出の「みんなの法律相談」に寄せられた中には、いじめアンケートに「仲間はずれにされた」と書いた小学4年の男子児童が、担任教師に書いた内容を消すように仕向けられ、その後、雑巾のほこりを頭にぶちまけられたというケースもあった。男子児童から話を聞いた保護者が持たせた録音器には、暴言も数多く録音されていた。

 なぜ、こんなことが起きるのか。



●いじめに対する感性が鈍くなっている

 都内の公立小学校に勤務する40代の男性教師は、30代の女性教師が鉄琴をあまりうまく演奏できない児童に、音楽発表会で音の出ないバチを渡していたことに気づいた。「発表会は子どもが持っている力を出す場でしょう?」と諭したが納得できない様子。この女性教師は結局、退職した。彼は言う。

「子どもができないと腹が立つ、と話していた。教師は子どものころから優秀だった人が多いので、できないことを受け入れられないのかもしれない」

 子育て科学アクシス(千葉県流山市)で発達障害や不登校などの相談を受けている文教大学教育学部特別支援教育専修教授の成田奈緒子さんは、ある女性教師が発達障害の特性のある小学生に「あんたはレベルの低い人間なのよ! 薬飲めばいいのよ」と言う姿に驚いた。「いいところを探してあげて」というアドバイスにも、「だって、言うことをきいてくれないんです」。「私にも自分の家族がいて、限界なんです」とも話したという。

 教育委員会への報告書やアンケートなど、教師たちが授業以外のことで多忙を極めているのは周知のことだ。評価の面でも、児童の心に寄り添う指導より、テストの平均点など「目に見える成果」が重視されがちだ。

「先生たちのストレスがストレートに、弱い子どもに向かうのだと思う」(成田さん)

 悪化する労働環境といびつな評価。学校問題に詳しい弁護士ドットコムの田上嘉一弁護士はこの二つのストレス因子に加え、「教員の孤立」を問題視する。

「担任教師は一国一城の主のようなもの。さまざまな権限を持つため、勘違いして悪用する人も出てくる。どの教師も自分のクラスを守るのに精いっぱいで、互いに助け合う余裕もない」

 自分がうまく指導できないと認めると評価が下がるから、周囲には相談しにくく、孤立はいっそう深まる。さらにいえば、団塊世代の教師が一気に退職した07年問題の影響もあって、指導スキルや教育観が十分に継承されていないという指摘もある。

 前出の都内公立小学校に勤務する40代の男性教師は、

「先生たちのいじめに対する感性が鈍くなっている」

 とも感じている。あるとき、5年生になる女児の間のいさかいの仲裁に悩む20代の後輩教師から相談を受けた。「AがBの悪口言ってたよ」とCがBに告げたことで、BがAをいじめた。男性教師の後輩が厳しく指導したのはAのみ。「それは違うでしょ」と男性教師がアドバイスしても、「もとはAが陰口を言ったのが始まりだし」とピンとこない様子。

「陰口は子どものストレス解消。Cには悪意がある。そこを指導すべきなのですが……」

 どうすればいいのか。



●保護者は教師を受容していきなり詰問しない

 田上さんが考える改善策はこうだ。

「クラス担任ひとりに何もかも任せるのではなく、横串で各クラスの状況を把握していくような立場の人を増やす必要がある。教師のいじめ行為に対しては、懲戒免職などで終わらせず、その行為が起きた原因を考えるべきです」

 成田さんによれば、教師によるいじめ行為に気づいたときに、保護者が講じるべき対策は三つある。

 まず、子どもが訴えてきた内容をうのみにせず、クラスメートの保護者などを通じて自分の子ども以外からの情報を集めること。次に、子どもの言葉の裏にあるものにも気を配ること。「教師にいじめられた」と訴えていても、発端は友人関係だったり、自分へのコンプレックスだったり。かまってほしいさみしさが教師の言葉などで増幅されるというケースもある。

 最後は、教師にとって上司にあたる校長や教育委員会に、一足飛びに行かないことだ。まずは直接、教師と話す。「いじめてますよね?」などといきなり詰問せず、最初に「いつもお世話になっています」と感謝の言葉から始めること。保護者が教師を受容する態度をみせると、反省の言葉を引き出して解決に導ける確率が高まるという。

 本来慕われるべき教師の不適切な行為は、こじれたり放置されたりすることで、子どもを深く傷つける。冒頭の世田谷区の事故も、担任教師が定松君と良好な関係を築き、注意義務を怠らなければ、防げたのではないか。

(ライター・島沢優子)

※AERA 2017年5月15日号



※AERA 2017年5月15日号
なぜ教員による性犯罪は起こるのか...学校で起こる“スクールセクハラ”の実態
https://dot.asahi.com/webdoku/2015020800004.html

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https://dot.asahi.com/afp/2017050900029.html

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https://dot.asahi.com/afp/2017051200008.html





要するにね、 何事も"冗談"ですませようとするからおきんの。


相手がどう思うかなんて考えてない。

相手が怒れば ネタにマジレスかっこわるい
な、感性なんだよ。

ツィッターでさ、"「冗談失敗したんだから謝れ!失敗した冗談は失言だろーが!」ってもっと怒った。"ってあって すげー打たれた。
そうだよ、冗談で済まそうとする輩は それが失言だという意識を持たせないと理解しない。しかも"失敗"と認識させることになると。



https://curazy.com/archives/174344

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