mixiユーザー(id:24232)

2017年05月06日17:41

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ターボの皮肉

 C-60はBobcat 1GHz×2コア、CPU性能的にはAtom 330(1.6GHz HT×2コア)より更に下回るかな。コアあたり・クロックあたりの演算性能が同等なら2/3程度の性能という事になってしまうが、同クロック(1.6GHz)のE-350が18W(Atom330は8W)である。弘茂さんの説明にある「CoreシリーズとAtomシリーズの中間にあたる」という説明を信じるなら1GHzのC-60はAtom330と近い演算性能を持っていると思いたい。C-60のTDPはAtom330に近い9Wなのだ。ちなみに弘茂さんに「CPUの性能はクロックあたりではなく消費電力あたりで評価されるべき」と入れ知恵したのは僕だったりする(じまん)。
 ただ、残念ながらC-60は元々ノート用なので折角のRadeonグラフィックも低消費電力優先でAtom330のチップセットに比べて劇的に高性能ではないようだ。これがJaguar(Kabini)世代のAthlonになればデスクトップ用だからもうちょっと目覚ましいグラフィック性能を持っているのかと思うと、ちょっと羨ましい。

 さて、C-60にはターボ機能が備わっている。タスクマネージャで観察する限り、最大1.24GHzまでクロックが上がる。しかしターボである。基本性能としては1GHzスペックのCPUだ。決して1.24GHzのCPUではない。というのは、どういう事なのか。
 CPU負荷が100%で持続する時が最もCPU性能が欲しい時なのに、その時のクロックはあくまで定格通りの1GHzなのだ。CPU負荷が中程度以下の時にターボクロックで動作して速やかに処理を進行する。考えてみれば当然で、CPUの発熱が定格内に収まるからクロックアップができるのであり、飽和負荷が持続する環境で1.24GHzで使えるならそれは定格1.24GHzのCPUなのだ。
 インテルのCore i5/i7にも同様のターボ機能があるが、やはり定格発熱内での動作であり、1コアをターボクロックで動かすにあたり他(少なくともひとつ)のコアのクロックを下げるかパワーゲーティングでoffにすると聞いている。なので本来なら飽和負荷の時には定格クロックでしか動かない筈なのだが、温度で管理しているなら短時間ならターボクロック総力戦もあるのかも知れない。とすれば冷却性能によっては無改造で事実上のクロックアップもあるのかも。

 実際に使い始めてみるとC-60はAtom330と同等の性能には見えない。Webアクセスや動画再生で負荷が大きくなると「動きがカクカクする」どころではなくグラフィックがコケて瞬きをしてしまう。これはドライヴァに問題があるのか、ハード的限界なのかはまだ確認できていない。
 やはり低消費電力性能ではクルーソーをも吸収したIntelが現在に至るも一歩先を進んでいるのだろうか。
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