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2017年05月04日16:05

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最近見たもの「ヒューゴの不思議な発明」

2011年の実写映画。
1930年代パリの駅の時計台に隠れ住む孤児のヒューゴは、父の形見の機械人形を修理するために部品の盗みを繰り返していたがついに捕まってしまい、父親の残した人形の設計図を取り上げられてしまう。
設計図を取り上げた玩具屋の老人が、実は機械人形の製作者で、最初期の映画監督だった。
ついに修理を終えた人形が彼らの運命を導く。

世界最初のSF映画「月世界旅行」などを監督したのがこの玩具屋の老人だったという実話に基づく設定。
奇術師から(当時的には同じ見世物でしかない)映画の監督に転進して大成功した彼だが、第一次大戦が始まって映画を作れない期間があったために終戦後の映画に失敗し、(今となっては貴重な資料となるはずだった)初期の映画フィルムを溶かして靴底の材料として売り払わねばならなかった実話がもうめっちゃ泣かせる。

見世物からスタートした映画の歴史を紹介しつつ、第一次大戦の被害者である登場人物らが夢を取り戻していくという流れはかなり評論家好みなのだが、そこに価値を見出せない一般視聴者には評価されにくい映画。
私はこれすごくイイと思う!!!!
ちょっと長いことと、前半と後半でほぼ別の話になってることを除いてw
日本タイトルの「ヒューゴの不思議な発明」もキテレツ大百科的な話かしらんと言う先入観で見ちゃうので良くないと思います。
ヒューゴが発明する話じゃないからな!
この映画、いくつもの賞を取ったにもかかわらず、映画会社は大赤字だったそうです。
残念!

この映画に「月世界旅行」という初期の実在する無声映画が登場するのですが、先日のBSだかのSF音楽特集で「世界初のSF映画がこの月世界旅行」と紹介されててタイムリーでした。

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