mixiユーザー(id:119042)

2017年04月30日17:49

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PDAあれこれ(PCカード系)

パソコンをデータ管理のメインとする考え方自体が今となっては古いのかもしれませんが、ネットワークや電話回線通信可能な環境が普及していなかった時代では、データはパソコンで管理するというのが当然の流れでした。

今ならUSBによる有線接続かBluetoothなどの無線でということになりますが、当時はシリアルケーブルでの接続が基本でした。
そんな中、当時のノートPCの標準入出力ポートであったPCカードスロットに直接挿して連携しようという製品もありました。
PHSなどのデータカードもその一種ではありますが(中にはデジカメでもそういう仕様のものがありました)、PDA端末をPCカードサイズにしてしまえ、という強引ながら夢のあるコンセプトの端末も存在していました。

IBMのチップカードTC-100は、見た目はPCカードサイズの電卓ですが、標準で時計、アドレス帳といった機能を持ち、さらにはプログラミング環境も公開されていたのでユーザーが開発したソフトを動作させることも可能でした。
とはいえ、画面が小さい、ボタンが押しづらいなど、使い勝手には難がありました。

そうした不満を解消すべく登場したのが後継機であるVW-200。本体は二つ折りとなったためPCカードサイズよりは大きくなってしまいましたが、それでもたたむとType-III(PCカードスロット用HDD等の規格)サイズには収まっていました。
本体が大きくなった分、画面は格段に大型化。
ただ、相変わらずボタンが押しにくいのと、消費電力が増えた分電池が持たないという新たな問題も抱えることに。

ポケベル等に使われていた空気亜鉛電池というものをバッテリーとして使用します。が、この電池、いつの間にか製造中止になっていたようです。
見た目はボタン電池なので互換品がありそうなものなんですが、現在のことろ存在していない様子。VW-200は外部電源には対応していないため、今後の運用は不可能ということに…
手元には予備品として買っておいた電池があるにはあるんですが、10年以上前に買ったものなのでさすがにもう使えないかも。
VW-200同等の機能を内蔵したPHSも存在していたのですが、そちらも今となっては互換バッテリーの入手は困難でしょうね。

上記のチップカードはDOS時代の端末でしたが、Windows95時代になり、新たなPCカード型PDAとして登場したのがシチズンのデータスリムシリーズ。
大きな画面が特徴で、操作ボタンは脇に最低限のものが用意されている程度。パソコン側で管理しているデータを持ち出して閲覧する、というのが主な目的でした。
が、後継機であるデータスリム2にはタッチパネル機能が搭載され、ソフトウェアキーボードによるデータ入力も無理なくこなせるようになりました。
こちらも開発環境が公開されており、各種ソフトが利用できました。

電池の持ちはそれなりなので用途は限られますが、案外使い勝手が良く、何よりコンパクトなので長く重宝していました。
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