「大臣辞任に見る内在するふたつの問題」

＜今村復興相辞任へ＞地盤の佐賀からも批判の声「致命的」
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=4545241

今村雅弘の問題は
１回目の自主避難者に対する認識のおかしさのとき
すでに「復興大臣として不適当」だというときに確認できていた

そして今回の発言
前回は「職務を全うしてほしい」ということで
大臣の座に留まらせたワケだが
それがさらなる失言問題に繋がるワケだから
首相は任命責任だけでなく
処分についての判断力のなさも問われることになる

つまり安倍は今村についてふたつのミスを犯しているワケだ

しかし
このハナシには
さらにふたつの内在している問題がある

ひとつは
大臣辞任はいわば自滅であって
野党が追及して閣僚を辞任に追い込んだのではないということ

今村の辞任には野党が少しも絡んでいないということ

こうした問題について
野党は実質的になんのチカラも持っていない

「大臣がバカであること」を指摘することはできても
バカが自分で辞任するか更迭されるのを待っているだけだ

そして
いみじくも中川問題で自民党内から出た
「議員辞職は選挙に信を問うべきだ」というバカげた論理に対して
完全に無力だということ

ふたつめは
この問題に対しての有権者がそれほど「恥」を感じていないということだ

選挙で選任された
信を受けたワケであれば
責任の一端は有権者にもあるはずだが
有権者は「そりゃダメだ　致命的だよ」なんて評論家みたいな反応しかしていない

国会議員が選挙で選ばれるという構造が現実である以上
選ばれる側の責任は当然だが
選ぶ側にも責任がある

ロクでもないヤツを議員として選ぶから
こういうハメになってしまうのだ

このふたつの問題は
かなり重い