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2017年04月24日07:43

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「ルペンを簡単に極右とカテゴライズしちゃっていいのか?」

■仏大統領選、投票始まる 過半候補いなければ2氏決戦へ
(朝日新聞デジタル - 04月23日 20:35)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=4541638

トランプといい
このフランス大統領候補・ルペンといい
イスラム系移民の排斥を目論むヤツらが注目を浴び
ひとことでいえば差別主義者の勃興が目立つが
マスメディアはこれを「右傾化」とか「極右勢力の躍進」とか呼んでいるが
これを簡単に「右翼」とか「「保守」と結びつけていいのだろうか?

本来
民族差別と右翼はまった無関係なはずで
「愛国」と「排他」は直接的に繋がってはいない

ただ日本において
嫌中や嫌韓のバカなネトウヨが「愛国」といっていることから
排外主義的政権を同じ感覚で「右傾化」といっているマスメディアの浅はかさが
そう便宜的に呼んでいるだけのことだ

そもそも嫌中や嫌韓のバカどもは
そこに政策的な要素などなく
ただの個人的な好き嫌いで排外主義を主張しているだけのことだ

それがどこでどのように結びついたのか
そのメカニズムについて詳しく解説することは容易だが
ここでは「ポピュリズム」であるとだけいっておく

いってしまえば
トランプがアメリカ経済低迷の原因を移民のせいにしたり
ルペンが政情不安をイスラム移民のせいにしたりするのは
「右傾化」「保守化」ではなく
ポピュリズム利用して「敵」を仮想化しているだけのことだ

「ポピュリズム」というと「大衆迎合」と解釈されることが多いが
大衆が排外主義を求めているワケではない
むしろ「こんなに不景気なのは こんなに不安定なのjは 誰かのせい」ということにしたい「誰かの意思」に過ぎない

実際にはアメリカが移民のせいで不景気になったワケでもないし
フランスはイスラム移民のせいで政情不安に陥っているワケでもない

加えていうなら
日本の国益が損なわれているのは
在日中国人や在日韓国人のせいでもない

しかし
国の不調を誰かのせいにするというトリックが大衆には受け入れやすく
政府が責任逃れしやすい

その利用しやすさに政府が目をつけ
バカがそれに煽動されている状況が「ポピュリズム」である


このベースには「民主主義」という
見た目がいい社会構造が潜んでいる

ウィンストン・チャーチルはかつてこういった
「民主主義は これまで出現した社会体制を除けば 最悪の社会体制だ」

まぁバカな君主に任せることと バカな大衆に預けることとでは
どっちがマシかというハナシではあるが
それでも大衆のほうが数が多いという判りやすい理屈から
民主主義は根強い支持を受けている

しかし
これは冷静に考える脳味噌があれば判ることだが
大衆が賢い選択などしないことは明らかだ

トランプの政策ではアメリカの失われた工業地帯は絶対に再生しないし
そこそこの学歴を持ちながらロクな仕事ができないと嘆く白人労働者に
それなりの仕事を与えることなどできない

ルペンの主張する政策でフランスが自由・平等・博愛を取り戻すことはできない

なぜなら
根本的な問題を無視して
その責任を移民に押しつけるような大衆がいるからである

そこには右傾化や保守化が必要としている「民族自決」という覚悟を持った大衆が欠如しているという厳然たる事実があるからだ

このような状況を「右傾化」などとカテゴライズするマスメディアはバッカじゃなかろうかと
おれは思うのである
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