【映画】　バーニング・オーシャン　【☆3.7】

※記憶保持が主目的の為ネタバレ全く自重していませんので、今後観る予定のある方は読まないことをお薦めします。
**********
【バーニング・オーシャン】 (Theatre)
2017年
総合評価 3.6 → ☆3.7

「シナリオ」 (1.0) … 3 → 3
「演出全般」 (1.2) … 4 → 4.8
「心理効果」 (1.5) … 4 → 6
「視覚効果」 (1.1) … 4 → 4.4
「音響効果」 (0.9) … 4 → 3.6
「教養/啓発」 (0.8) … 4 → 3.2
「俳優/声優」 (0.7) … 3 → 2.1
「独創性」 (0.8) … 3 → 2.4
**********
【ストーリー】
2010年メキシコ湾原油流出事故
https://ja.wikipedia.org/wiki/2010%E5%B9%B4%E3%83%A1%E3%82%AD%E3%82%B7%E3%82%B3%E6%B9%BE%E5%8E%9F%E6%B2%B9%E6%B5%81%E5%87%BA%E4%BA%8B%E6%95%85
の実写再現化。
**********
≪キーワード≫
洋画　ディザスター　実話

【魅力】
・映像
・リアリティ
・教養

【不満】
・事後の描写不足

【印象に残ったシーン・台詞】
爆発
**********
【少し突っ込んだ感想】
関連性はありながらも日本人にあまり馴染みの無い事故なので、観るだけで教養が深まる。オープニングから事故発生を予感させる描写をチラホラ入れておきながら、実際に起こるまでの経緯が意外と長く感じられたので、焦らし効果を感じた。納期に追われて危ない橋を渡って自滅するボスと、巻き添えを食う社員達は日常的に存在するので、スケールに圧倒的な違いこそあれ、それなりの社会人経験があれば感情移入は必至。石油掘削業も大変だな。

まあ、語弊はあるかもしれないけど、結果論的に事故が起こっていなければ、ボスの決断は賞賛されたかも知れないが、彼のようなタイプは結局ハズレクジを引くまで手を止めないタイプにも見えるので、周りの人間は不運としか言いようが無い。

事故に巻き込まれた社員は勿論、その遺族達も悲惨だけど、よくよく調べるとこの事故はハンパない環境汚染を引き起こしているので、地元の漁師やお魚さん達も悲惨だろう。その責任追求が曖昧にならざるを得ない部分は、ある意味社員や遺族達よりも悲惨なのかもしれないし、そのレベルの損害スケールは映画で扱うディザスターの被害の何百倍になるか想像もつかない。そのへんもキッチリ含んでくれれば、もう少し映画としての格は高まっただろう。
**********