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2017年04月21日08:41

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4月21日(金) #1373 「気付き即行」と「早とちり」の間

おはようございます。木下藤吉郎です。


今から40年前の1977年(昭和52年)の今日、ミュージカル「アニー」がブロードウェイのアルヴィン劇場で初演を開催しました。

■アニー - Wikipedia
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%8B%E3%83%BC


また、今から80年前の1937年(昭和12年)の今日は、野球解説者で元プロ野球選手、監督、コーチの須藤 豊(すどう ゆたか)さんの生まれた日です。

■須藤豊 - Wikipedia
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E9%A0%88%E8%97%A4%E8%B1%8A























4月21日 金曜日

善かれと思って出た行為が裏目に出てしまった、こんな事は皆さんもおそらくよく経験されているだろうと思います。

最近、SNSでこんな類の投稿を見かけるようになりました。

公共の乗り物で「若いなら、席を年寄りに譲れ」という人がいるが、そう言われた相手が義足、妊娠中、杖こそ無いが体が不自由、精神的に疲れている方、そんな状況だったら、言われた人は追い詰められる。

おそらく、言った側はマナーを守る事に忠実であると自負されており、かつ、「気付き即行」が身に染み付いている方ではないかと私は思います。事実、「年寄りには席を譲る」事自体はマナーとして間違ってはいないからです。

しかし一方で、逆に「若い人はお年寄りの前で席に座ってはいけない」と言えるのかと申しますと、先述のように、その若い方が、実は義足を付けられている方であったり、見た目には分からないけれども実は冗談抜きで非常に疲れていらっしゃる方だったりしますと、それは正しいとは言い切れない事になってしまいます。

先日、私が電車に乗っていますと、お年寄りに席を譲られた中年の男性がいらっしゃいました。そこまでは私も「いいな」とその人に対して感じていました。

しかし、ドアを挟んで隣のシートの前に立たれてから、その人の残念な面が露わになってしまいました。シートに座っている若い方に対して「何座っとるんじゃあ! 年寄りに席を譲ったらんかい!」と怒鳴りだしたのです。

言われた若い人が途中の駅で電車を降りると、そこで降りなかった男性は、今度は私の斜め向かいでスマホをいじりながら座っている若い女性に対して、また「なに若いもんが座っとるんじゃい!」と怒鳴りだしたのです。

ここまで来ますと、もはやこの中年男性の取られている行動が、歪んだ正義感による問題行動である事が明らかではないでしょうか。

中年男性の訴えられている事自体は、決して間違っているわけではありません。しかし言われた若い人は、もしかしたら日頃は、さんざん上司や親などにいろいろ言われてイライラし、その苛立ちを解消するために、席に座ってスマホを触っているだけなのかもしれません。そうだったとしたならば、言われた側は「じゃあ俺(私)は、どこで鬱憤を晴らせばいいんだよ!」という事になりかねなくなります。

また、注意するにしても、怒鳴り散らすというのは「恫喝(どうかつ)」行為であり、刑法上においても「脅迫罪(きょうはくざい)」というれっきとした犯罪になってしまいます。また、電車の中で客の集団の中でそのような行為に出れば、「お客様同士のトラブル」のために電車を止めなければならない事態になりかねず、もし止めてしまった場合は当然ダイヤを乱してしまいますから、その鉄道会社に対する「営業妨害」にもなってしまいます。

では、中年男性はどうすればよかったのでしょうか。その場の対応としては、とりあえずそっと「しんどいのか?」と聞く程度にとどめ、すごい剣幕で返されようものならば「ああ、しんどいのか」と心の中で捉えて後は無視しておけばそれでよかったのです。どうしてもそれでは収まらないというのであれば、そもそも電車を利用せず、高い金を払ってでもタクシーを使って頂くか、自転車で通うかなど、相乗りにならない交通手段を取ればいいのです。

道徳、マナーは大事ですが、稀にとはいえ例外がある事をしっかりと腹に据えておく事がより重要です。様々な人と交流をして、柔軟な対応ができるようになって頂きたいものです。それが「気付き即行」を「早とちり」にしないための大きなポイントであると、私は思いますね。
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