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2017年04月20日08:52

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「聖子ちゃんカットとクラッシュ・ギャルズ」

聖子ちゃんカットの美容室破産
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=4535013

先日NHK-BSプレミアム「アナザー・ストーリーズ」で
1980年代中盤に日本中を興奮の渦に巻き込んだ女子プロレスペア「クラッシュ・ギャルズ」を取り上げていた

といっても
この番組の主役は
長与千種とライオネス飛鳥ではなく
彼女たちに声援をおくっていた
少し年下の少女たちだった

クラッシュ・ギャルズのプロレスは
それまでの女子プロレスとは違って
非力な長与が徹底的に攻撃を受け
強い飛鳥がそれを助けるという典型的なストーリーに
「流血」という要素が加わっていた

そして敵役「極悪同盟」の過剰な反則技

つまり4人のブスがリングのうえで
オンナとは思えない乱闘を繰り広げるという凄惨なものだったのである

意外なことに
それに少女たちが共鳴した

元ウィンクの相田翔子はこういう
「身の周りの同級生は誰もが一様に”聖子ちゃんカット”をしていてアイドル全盛の時代だった
 それがわたしには居心地が悪くて 作り物っぽい社会に見えた
 そんなときクラッシュ・ギャルズが本物の生き方を見せてくれた
 入団募集にも応募したんですけど 落とされちゃって」

お笑い芸人の山田花子は
「いくらやられても また立ち上がって向かっていく その姿に感動しました
 わたしも苛められていたので クラッシュ・ギャルズにはくじけない心を教えられました」
といかにも子どもらしい共鳴を語る

山田花子は
実際に女子プロレス団体に入団し短期間ではあるがリングにもあがった


1984年を描いた朝ドラ「あまちゃん」でも
「聖子ちゃんカット」は時代の象徴として描かれている

スケバンだった少女がアイドルに憧れて田舎のシケた街で聖子ちゃんカットにして出奔する

バイト先の喫茶店のマスターがなかなか芽が出ないアイドル志望者の少女にこういう
「春ちゃんもプロレスやればいいのに」

アイドルと女子プロレスが少女たちの両極を象徴しているとはいわない

しかし
その時代には間違いなくアイドル歌手も女子プロレスも
同じように少女たちのなかに存在していたといえる

おれはその時代
ロックとエロにしか興味がなかったので
リアルタイムでのアイドルも女子プロレスもあまりよく知らない

「ビートたけしのスーパージョッキー」で
ガダルカナル・タカがライオネス飛鳥の乳を揉んだ程度の認識しかない

長与千種もおっぱいを揉まれたライオネス飛鳥も
いまではすっかりおばさんになり
「聖子ちゃんカット」の生みの親も破産した

そしてクラッシュ・ギャルズに熱狂した少女たちも
大半は妻となり母親となり
普通の主婦になっている

「歴史」として残らない小市民の「自分史」は興味深い
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