ボーナスの存在が話をおかしくしているように感じます

■単身者が都内で暮らすには月24万円が必要？　「月収20万円だと息を吸って吐くだけで赤字」「マジで給与上がってくれえ」
(キャリコネ - 04月17日 16:43)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=210&from=diary&id=4531774

もう15年以上も前ですが、私の初任給は、約18万円でした。時給に換算すると、1125円くらいになります。
それと比べてしまうと、「最低時給1500円なんてとんでもない」という感覚になってしまいますが、
でもよく考えると、正社員には「ボーナス」があったのです。

民間企業の平均を元にしているという公務員のボーナスは年約4ヶ月だそうです。
12ヶ月の勤務で月給16ヶ月分の給与が支給されるということは、「本当の時給」は名目的な時給の133％ということになります。私の初任給の場合なら、1125円×133％＝1500円ということになります。

最低賃金で1500円、と主張される場合は、あくまでボーナスなんか無い生活が前提でしょう。
それに対して、「俺の給与はそんなに高くないがちゃんと生活できた」と主張される人が正社員の場合、あるいは「年2回のボーナス」のことを無意識に忘れていたりするのではないか、と感じます。
それだと、前提条件が全く違うので、話が通じなくて当然かなと。

私としては、「フルタイムで働けば将来にわたってちゃんと生活できる」ことが大切だと考えますので（その代わり、ボーナスや勤続に伴う昇給は必ずしも期待できなくなる）、その意味で、最低賃金「時給1500円」は決して不当な要求ではないと考えます。