mixiユーザー(id:35441980)
2017年04月18日08:41
346 view
4月18日(火) #1370 フェーン現象とは
おはようございます。木下藤吉郎です。
今から30年前の1987年(昭和62年)の今日、大阪市営地下鉄御堂筋線のあびこ(我孫子)駅〜なかもず(中百舌鳥)駅間が開業し、御堂筋線が全通しました。
■中百舌鳥駅 - Wikipedia
https:/
また、今から25年前の1992年(平成4年)の今日は、グラビアアイドル、女優の小松美咲(こまつ みさき)さんの生まれた日です。
■小松美咲 - Wikipedia
https:/
4月18日 火曜日
西日本で昨夜からきょう未明にかけて大あらしをもたらした低気圧は東日本へ進み、近畿地方から西の地域では天気が回復しつつありますが、東北、北海道ではこれから低気圧本体や前線がかかるために大荒れの天気に見舞われる見込みですから、厳重な警戒が必要です。
また、低気圧をめがけて強い南風が吹き込む影響で、関東の内陸部ではフェーン現象によって気温が上がり、今年初の気温30℃「真夏日」になる所もあると見られています。急な温度変化に十分ご注意ください。
ところで、この「春のあらし」の時はよく「フェーン現象」という言葉が飛び交いやすくなりますが、そもそもフェーン現象とは何なのか、けさはその話をしたいと思います。
フェーン(Föhn)という言葉は、ドイツ語の単語でヨーロッパのアルプス山脈に近接する地域の名前だそうです。その地域でよく発生する自然現象ゆえ、フェーン現象と呼ばれるようになったとか。
空気が風に乗って運ばれ、それが山にぶつかりますと、行き場を失った空気は上に上がらざるを得ないために、上昇気流を発生させます。空気は上昇によって温度が下がり、その時に十分な湿気がありますと、その山沿いでは雲が発達して雨が降りやすくなります。一方、山を越えた空気は湿気を失うために乾燥し、また山を下ることで温度が上がっていきます。乾燥した空気は湿気を伴っているものよりも気温が上下しやすいため、山を越えた後の空気は、越える前よりも高い温度で同じ標高を通過することになるといえましょう。すると、山を挟んで風下の地域では異常な高温かつ乾燥という状態になります。これがフェーン現象です。
フェーン現象は、日本海を低気圧が通過する時によく発生します。それは、低気圧が北側にあるためにそれをめがけて吹き込む風は南風となり、太平洋からの温かい空気であるため、山を越えて日本海側に達した空気は高温乾燥のものとなるためです。
※ ちなみに、冬型の気圧配置になると、風向きが逆のフェーン現象と全く同じような気象現象が起こりますが、もともとの空気が寒気によるものであるため、山を越えて太平洋側に達した空気は乾燥するものの異常な高温になることはありません。(からっ風)
フェーン現象が起こりますと、気温が高い上に乾燥していて、さらに風が強い状態になりますから、ひとたび火災が発生すれば火の回りが非常に早くなりやすく、大火災に至る恐れもあります。きのうの序文で紹介しました「鳥取大火(鳥取大火災)」はまさしくフェーン現象の環境下で起こった火災であり、鳥取の旧市街地は焼き尽くされて壊滅し、新たに街を整備し直す原因となりました。また、昨年12月22日に「糸魚川市北部大火」が発生したのはまだ記憶に新しいのではと存じますが、この時も日本海を低気圧が通過し、日本列島には強い南風が吹いていたため、日本海側で山を挟んで風下側だった糸魚川市ではフェーン現象が発生していたそうです。火災の直接の原因は中華料理店の火の不始末でしたが、それが強風とフェーン現象のために鎮圧まで10時間、鎮火まで30時間も要する大火になってしまったのです。
日本海を低気圧が通過するという情報が入ったら。日本海側の地方や内陸部におけるフェーン現象警報の発令だと考えてよいと思います。火の取り扱いには日頃から注意して頂きたいものですが、フェーン現象の恐れが高い時はなお一層の警戒をお願い致します。
■フェーン現象 - Wikipedia
https:/
■糸魚川市大規模火災 - Wikipedia
https:/
今から30年前の1987年(昭和62年)の今日、大阪市営地下鉄御堂筋線のあびこ(我孫子)駅〜なかもず(中百舌鳥)駅間が開業し、御堂筋線が全通しました。
■中百舌鳥駅 - Wikipedia
https:/
また、今から25年前の1992年(平成4年)の今日は、グラビアアイドル、女優の小松美咲(こまつ みさき)さんの生まれた日です。
■小松美咲 - Wikipedia
https:/
4月18日 火曜日
西日本で昨夜からきょう未明にかけて大あらしをもたらした低気圧は東日本へ進み、近畿地方から西の地域では天気が回復しつつありますが、東北、北海道ではこれから低気圧本体や前線がかかるために大荒れの天気に見舞われる見込みですから、厳重な警戒が必要です。
また、低気圧をめがけて強い南風が吹き込む影響で、関東の内陸部ではフェーン現象によって気温が上がり、今年初の気温30℃「真夏日」になる所もあると見られています。急な温度変化に十分ご注意ください。
ところで、この「春のあらし」の時はよく「フェーン現象」という言葉が飛び交いやすくなりますが、そもそもフェーン現象とは何なのか、けさはその話をしたいと思います。
フェーン(Föhn)という言葉は、ドイツ語の単語でヨーロッパのアルプス山脈に近接する地域の名前だそうです。その地域でよく発生する自然現象ゆえ、フェーン現象と呼ばれるようになったとか。
空気が風に乗って運ばれ、それが山にぶつかりますと、行き場を失った空気は上に上がらざるを得ないために、上昇気流を発生させます。空気は上昇によって温度が下がり、その時に十分な湿気がありますと、その山沿いでは雲が発達して雨が降りやすくなります。一方、山を越えた空気は湿気を失うために乾燥し、また山を下ることで温度が上がっていきます。乾燥した空気は湿気を伴っているものよりも気温が上下しやすいため、山を越えた後の空気は、越える前よりも高い温度で同じ標高を通過することになるといえましょう。すると、山を挟んで風下の地域では異常な高温かつ乾燥という状態になります。これがフェーン現象です。
フェーン現象は、日本海を低気圧が通過する時によく発生します。それは、低気圧が北側にあるためにそれをめがけて吹き込む風は南風となり、太平洋からの温かい空気であるため、山を越えて日本海側に達した空気は高温乾燥のものとなるためです。
※ ちなみに、冬型の気圧配置になると、風向きが逆のフェーン現象と全く同じような気象現象が起こりますが、もともとの空気が寒気によるものであるため、山を越えて太平洋側に達した空気は乾燥するものの異常な高温になることはありません。(からっ風)
フェーン現象が起こりますと、気温が高い上に乾燥していて、さらに風が強い状態になりますから、ひとたび火災が発生すれば火の回りが非常に早くなりやすく、大火災に至る恐れもあります。きのうの序文で紹介しました「鳥取大火(鳥取大火災)」はまさしくフェーン現象の環境下で起こった火災であり、鳥取の旧市街地は焼き尽くされて壊滅し、新たに街を整備し直す原因となりました。また、昨年12月22日に「糸魚川市北部大火」が発生したのはまだ記憶に新しいのではと存じますが、この時も日本海を低気圧が通過し、日本列島には強い南風が吹いていたため、日本海側で山を挟んで風下側だった糸魚川市ではフェーン現象が発生していたそうです。火災の直接の原因は中華料理店の火の不始末でしたが、それが強風とフェーン現象のために鎮圧まで10時間、鎮火まで30時間も要する大火になってしまったのです。
日本海を低気圧が通過するという情報が入ったら。日本海側の地方や内陸部におけるフェーン現象警報の発令だと考えてよいと思います。火の取り扱いには日頃から注意して頂きたいものですが、フェーン現象の恐れが高い時はなお一層の警戒をお願い致します。
■フェーン現象 - Wikipedia
https:/
■糸魚川市大規模火災 - Wikipedia
https:/
1
0
ログインしてコメントを確認・投稿する