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2017年04月17日00:38

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今あえてイアン・マッカロク日記

13日の木曜日にイアン・マッカロクの来日公演SHIBUYA DUO MUSIC EXCHANGEにて
アコースティックセットのソロライブを観て来ました。

この日記を読んでくれそうな方は当然ご存じだと思いますがヤフーのニュースまでにも
取り上げられたように次の日に予定されていたSHINJUKU MARZにて行われるはずであった
ライブをアメリカと北朝鮮で武力衝突があるかも?という理由になってるのかなってないのか
わからんような勝手な理由で日本にいては危険極まりないと判断したのか無許可で逃亡し
自国にトンズラこいてしまいました。。

僕は新宿でのライブは行く予定がなかったのでチケットも購入してなかったので実害は
なかったとは言えますが自分のマイミクさんにはマックのファンが方がかなり大勢いるので
怒り狂ったように罵倒するつぶやきを書かれていた方の多いこと多いこと。。

それも読んでいるので、今のタイミングで何故にイアン・マッカロクのことなんか書いてんだ
ボケ!と不愉快に思われる方もいらっしゃるでしょうからそういった方は読み進めずここで
どうか忘れて下さい。


個人的にはイアン・マッカロク及びエコー&ザ・バニーメンは今までに湯水のように
お金も時間も使って来た僕には溺愛してきたアーティストなので備忘録としても記録を
残しておきたいと思ったので、不愉快極まりないと喧嘩口調でコメント書きたいと思われる方も
いらっしゃるかもしれませんが、僕の日記は何書いてもらっても事実に反しない限りは基本
何でもOKなんですがそういう文章だけは何とか勘弁して下さい。お願いします。

80年代からマックはマック・ザ・マウスとあだ名を付けられ毒舌で人様の悪口を散々言っては
こきおろして来たのがキャラの如く思われて来ましたが、それでも口が過ぎてかなりの問題に
なり日本ではあまり表立ってニュースになったりはしてませんが裁判沙汰になったりしたことも
あります。

結婚も二度もしてますがお相手の女性に愛想を尽かされ離婚の憂き目に遭ったりと正直色々
と人間性に問題がある人で、酒もたばこも浴びるほど場所も弁えずステージの上だろうと関係
なく嗜む所謂ダメンズって奴なのは僕はバニーズのハードコアなヲタクなので十分把握
していました。

その為マックが今回ライブを飛ばしたニュースを聞いてもまた問題起こしたのか毎度毎度良い
歳しても変わらないしょうもないおっさんだなあとぐらいにしか正直思わなかったのですが
マイミクさんやミクシーでのつぶやきを検索しても猛烈に怒ってる方が非常に多くびっくり
してしまいました。

音楽家としては才能がある人だとは思っていますが、人としては最低最悪のクズ野郎だと
かなり昔から僕は知ってたのに世間の人はモラルに欠けるバカだと怒ってるファンの人が多く
やはり音楽だけじゃなく人と成りまで把握してるような僕みたいなコア過ぎなアホは数が
少ないんだと思い知らされ僕の感じ方が普通じゃないことがよくわかりました。


2005年にサマソニに来た時のことも久々に思い出したんですが、ステージ上でライブが
始まっているのにも関わらずサウンドが自分の思い通りではなかったようでバックステージに
いるスタッフに向かって細かく指示していたんですね。しかし中々自分の思い通りのサウンドに
ならなかった為か、バックステージのスタッフに向けて演奏中に首を横に切る、おまえ首だ!
と僕ら観客からも何をやってるのかわかるようなジェスチャーをしていたりそんなのライブの
後にやってくれよと思いつつ気難しい面倒な性格な人なのを改めて思い知ったりしていたので
今回の来日は機嫌良かったら良いなあとそのレベルで心配してたぐらいだったんですけどね。。


僕は過去マックのソロを1回、バニーメンとしてバンドとしては3回ライブを観ていますが
今回のライブは今まで観たこともなかったように陽気でサポートメンバーのKelley Stoltzさんと
一緒に漫才のようにボケたり観客を笑かしたりしていました。
少しは大人になって丸くなったのかな?とその時は思ったんですけどね。。

Kelley氏はバニーズの相当なヲタでバニーズのカバーアルバムを出したりしている
アーティストであります。
僕は英語がわからないので1割ぐらいしか会話の内容は理解出来てませんでしたがそれでも
マックがご機嫌だったのは十分に理解出来ました。最後に日本に来たのは2005年で
つーおーおーふぁいぶって言ってたのは僕でもわかりました。


この人はステージ上で浴びるようにお酒飲んだりその場所でたばこなんか吸って良いの
?と思われるような場所でもまったく気にもせず飲むは吸うはの人なんですが
今回は酒かどうかはわかりませんが、曲が終わった後に何か飲んではいたんですが
たばこは一切吸わず正直かなりびっくりしていました。
心の中で真面目か!とツッコミながら自分の中でウケて噴き出しそうでした。

たばこも吸わなかったのも影響してか僕が過去4回マックの歌声を聴いている中では
ぶっちぎりで一番声が出ていました。この人は調子が良ければ3オクターブの声域が出る
凄いボーカリストなので、バニーメンの曲では特に音程の高低差が激しい一気に低くなったり
高くなったりする非常に技術的に歌うのが難しい曲が多いのですが、その日は難なく若い時の
ようにほぼ原曲のキーで歌っていましたから素晴らしい歌唱であったのは言うまでも
ありません。

マックがリズムギター中心でメインのギターはKelleyさんが弾いてという二人だけのライブ
でしたが全然物足りなさを覚えたりすることはありませんでした。
マックは相変わらず濃い目のレンズのサングラスをしていてあんな暗がりで果たして見える
のかわかりませんが、あの人超ド近眼なので相当強い度が入った度入りの眼鏡というか
サングラスだとは聞いたことがあります。


最初の曲はバニーズのナンバーRescueで始まりマックの歌声が小さなライブハウスに木霊
すると会場の空気が一変します。

最初に長々と人間性には問題がある人だとは書きましたが、アーティストとしては唯一無二の
個性を持ったボーカリストなので、その辺のボーカリストが束になっても敵わないような迫力と
愁いのある低音を響かせる歌声にはあの場所にいたお客さんは息をのむように魅了されて
いたと思います。

この人はバニーメンとして世に出た際、音楽のジャンルとしてはネオサイケデリックの範疇と
して括られ当時は音楽性を次々に変えて音楽ジャンルを固定しないことが良しとされた
ニュー・ウェーブというロックの新しい波の一派として捉えられていましたが、バニーメンは
かなり短い期間にサイケな音からダンス全盛の時代にアコースティックでクラシカルな音の
オーシャン・レインというアルバムを出したりと音楽的な冒険を繰り広げましたがマックの
その後のソロや創る楽曲の傾向を見てもサウンドをその時代の最先端を取り入れたり
新進気鋭のプロデューサーを起用するといったロックやポップスのトップランナーであり
続けることには興味がなかったことがよくわかります。

マドンナやマイケル・ジャクソン、デヴィッド・ボウイのようなその時代の先鋭と呼ばれる
音楽やジャンルを創り続けることに拘りは一切なく時代が変わっても古くならない所謂
スタンダードに成りうる良い曲という不変性のある楽曲を創ることに尽力し続けた人なので
U2のように創る音楽を常に刷新し世界のトップバンドに上り詰めることを期待した当時の
数多くのファンからは失望をされたようなんですね。

僕はマックのソロアルバムから遡ってバンドの音を聴いた遅いファンなので質の良い楽曲を
量産する人というイメージしかなかったんですが、そのファンが求めるビッグなロックバンドに
なることと自分が追い求める普遍性の高い楽曲を創ることのギャップに相当苦しんだ人のように
感じています。

なので洋服で言うと最先端のロックはパリコレで、マックが目指しているのは和服の着物
だと置き換えるとわかり易いかもしれません。
外国の女性が着ても着物は美しいと絶賛する人が多いですよね。なのでマックが創りたい
音楽は本来的な意味でのロックではなくカントリーやフォークに近い伝統芸能のような感じだ
とは思います。アーティストに取って得手不得手もありますし、流行りの音を創るのが得意な人
もいますしレナード・コーエンやマックのように普遍性のある音楽を創るのが得意な人も
いますからどっちが良いとか悪いとかいう問題ではなく方向性の問題なんですが、ロックは
どうも目新しいこと最先端であることを良しとする価値観で何十年もやってきているので
マックのような音楽を創る人は時代遅れとされ批判の対象となりがちではあります。


僕ら日本人がマックの音楽を聴いて美しい楽曲だと感じるのは着物を着て上機嫌になっている
外国の若い女の子がビューティフォー、プリティーと言ってるのと同じことかもしれません?

しかし演奏される楽曲の美しいことメロディの際立っていることに掛けてはあのサー・ポール・
マッカートニーですら称賛していたぐらいですから改めて何十年も素晴らしい楽曲を創り続けて
きた人なんだなあとは思います。
と言っても演奏された楽曲はソロの曲はたったの1曲で後はすべてバニーメンの曲でした
けどね。


レッド・ツェッペリンのジミー・ペイジとロバート・プラントが一時期バンドを組みツアーをやっても
最初は新たに創ったアルバムからの曲を演奏していたようですが、あまりにもウケないので
途中から全曲ツェッペリンの曲しかやらなくなったと聞いたことがありますが、あんな200人弱
しかいない会場に訪れるファンはバニーズのアルバムしかほとんど聴いたことがないような人
はメジャーなツェッペリンとは違いほとんどいないと思うので正直もっとソロアルバムからの曲
を演奏してくれても大丈夫だったと思いますけど、どうなんでしょうね?


ソロの公演ですしソロの楽曲でも聴きたい曲は山ほどあったので、それだけが心残りだった
とは言えなくもありません。
時間にして1時間半程度は演奏していたと思います。

非常にアットホームな笑いが絶えないライブでまったりしていて演奏が始まってもいきなりボケ
をかましたり途中で演奏を中断したり一瞬で歌うのも止めたりする曲もありましたから数と
してはかなりの楽曲を歌ってはくれました。

マックが敬愛するレナード・コーエン、デヴィッド・ボウイ、ルー・リード、ヴェルヴェッツの楽曲を
カバーしたりとカバー曲は何十年もほぼ変わってないんですけどね。子供の頃から好みが
まったく変わってないキース・リチャーズと同系統の人なんだと思います。

自分でもライブ中に携帯メールで演奏された曲をメモってメールで飛ばしたりはしてたんですが
マイミクさんからセットリストを拝借させてもらいました。


Rescue
Proud to fall
Bring on the dancing horses
Seven seas
Bedbugs and ballyhoo
Frickering wall
The Game
All my colors
Villiers Terrace
Angels and Devils
Suzanne (一瞬で終了)
Waiting for my man
Candleland (触りだけ)
Space Oddity(少々)
Gean Genie(少々)
Nothing last forever
(Walk on wild sideの歌詞を少々混ぜて)
History Chimes(少々)
Killing Moon

Rust
Lips like sugar
Cutter(ほんの少し)
Sweet Jane
Twist and shout
Silver(少々)

Ocean Rain

僕はレナード・コーエンの大ファンでもあるので、コーエンのカバーのSuzanneは
全部演奏しきってほしかったんですけどね。


Ocean Rainの最後の急激に高音になる部分も含めLips like sugarもかなりキーが高い所も
あり一時期はキーを下げて歌ったりしていたのが嘘みたいに今回は高音が出せていました。
歳を取ると高音が出なくなるのにもう若くないので驚きでしたね。

14日のみご覧になる予定の方もいらっしゃったでしょうし今回観ることが出来ず不快に
思われた方が大勢おられるのは重々承知はしていますが、こんなに素晴らしいライブを
堪能出来るとは良い意味で想定外だったので、偶然個人的には自分の誕生日だったことも
あり充実した一日だったんです。生涯思い出に残る日になったのかもしれません。
ライブ後に前回お会いしてから9年近くぶりに再会出来たマイミクさんもいらっしゃいました。

13日に素晴らしいライブを披露してくれたことだけは事実なので、今現在は少々複雑な思いで
いっぱいになっています。

もうこれだけの騒ぎになってしまうと日本では彼のライブを観ることは二度と叶わない可能性は
非常に高いでしょうね。でも一際歓声が高かった名曲Killing Moonのイントロが流れた瞬間の
感動的な感情の波は過去4回聴いても5回目でもその波の高さがビッグウェーブであったこと
に変わりはありません。


もし最後まで読んで下さって繰り返しますが不快に思われた方がいらしたらごめんなさいと
しか言いようがないんですけど13日の夜の時点での僕の素直な感想の日記がこれなんです。
僕に取っては美しいKilling Moonの歌詞のように愛しい恋人の魔法の唇のような
世界だったんです。

終了後のサイン会などはありませんでしたが、マックのサイン入りのポスターは販売
していたので、買って来ました。
マックのトレードマークのタラコ唇のイラストも入った可愛らしいサイン入りのポスターです。


もしミサイルが北朝鮮から飛んで来ていたら日本にいる間だったらどうするんだ?
と僕ら日本人と反対の視点から言ったら外国のファンの方やマックの家族の人達は仰るかも
しれません。
逃げていなかったらどうなってたかわからないと言われると返す言葉もありません。
北朝鮮のあのデブのリーダーに腹が立ってしょうがない所ですが、不謹慎な発言かも
しれませんけどマックのライブをいつかまた観てみたいと思ってしまいます。

バニーズ及びマックファンの人達に参考になる日記であったら光栄だと思いますと
だけ記し終わりにします。
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