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2017年04月16日07:35

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ドナルド・トランプ 米大統領 「シリアで起こったことは人類の恥だ

ドナルド・トランプ 米大統領
「シリアで起こったことは人類の恥だ。私は、アサド大統領が実行したと思っている。何かしらの対応が必要だ」
ハフィントン・ポスト 4月7日

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 名言、珍言、問題発言で1週間を振り返る。世界情勢が一気に緊迫の度合いを増してきている。特に今日4月15日のニュースには注目しなければならない。
 順を追って見ていこう。4月6日、内戦が続くシリアで政権側が化学兵器を使用したことへの対抗措置として、アメリカ軍はシリア国内の空軍基地に向けて巡航ミサイル59発を発射して攻撃した。
 ドナルド・トランプ米大統領は「今夜、私はすべての文明国に対し、シリアの虐殺と流血、ありとあらゆるテロ行為を終わらせるために協力を求める」と声明を発表。これに対してシリアのバッシャール・アル=アサド大統領は「100%でっちあげだ。アメリカは、攻撃の口実とするため、すべて筋書きをでっちあげた」(NHK NEWS WEB 4月13日)と化学兵器の使用を否定した。
 トランプ大統領はシリアを攻撃する法的根拠を示していない。「実行したと思っている」からミサイル攻撃を決断したということになる。また、シリアへの介入に断固として反対していた大統領就任以前の自身の公約にも反している。中東ジャーナリストの川上泰徳氏は、トランプ大統領のミサイル攻撃が「その時々の思い付き」であり「『決断力がある』というより無責任」だと指摘している(ニューズウィーク日本版 4月8日)。

ドナルド・トランプ 米大統領
「私たちはテーブルに着き、晩餐後のデザートを食べるところだった。これまで食べた中で最高に美味しいチョコレートケーキだった」
ニューズウィーク日本版 4月13日

コピーライト 文春オンライン 米中首脳会談 コピーライト時事通信社
 ところでトランプ大統領はシリアへの攻撃を命令したとき、フロリダ州パームビーチにある別荘で中国・習近平国家主席との晩餐の真っ最中だった。デザートのチョコレートケーキを食べる際、「たった今、シリアに59発のミサイルを撃った」と伝えられた習氏は10秒間沈黙したという。
 はたして「最高に美味しい」とは、単にチョコレートケーキの味のことなのか、それともミサイル攻撃指令を下しながら食べたからなのか。チョコレートケーキを頬張りながら、思い付きでミサイル攻撃を指示する最高権力者――非常に不気味な光景であることはたしかだ。

イバンカ・トランプ ドナルド・トランプ米大統領長女
「非人道的な恐ろしい犯罪行為を見過ごさなかった父を誇りに思う」
ニューズウィーク日本版 4月12日

コピーライト 文春オンライン イバンカと父・トランプ(奥) コピーライトgetty
 シリアへのミサイル攻撃について、大きな役割を果たしたのがトランプ大統領の長女・イバンカ氏である。3人の子の母であるイバンカ氏が化学兵器についての報道を見て激怒し、トランプ大統領にミサイル攻撃を進言したというのだ。
 トランプ大統領の次男・エリック氏は「イバンカは3人の子供を持つ母親で、大きな影響力を持っている。彼女はきっと『聞いて、こんなのひどすぎる』という具合に言ったと思う。父(トランプ)は、そういう時には動く人だ」(ニューズウィーク日本版 4月12日)と証言している。ホワイトハウスのショーン・スパイサー報道官も「トランプ大統領に影響を与えていたことに疑いはない」と認めた(FNN 4月12日)。
 軍事アナリストの黒井文太郎氏は、「リビングで娘とテレビを見ていたら、シリアの惨状が流れ、一緒になって『許せない!』とブチ切れただけのように思います」(東京スポーツ 4月13日)とコメント。親娘でブチ切れてミサイル発射だなんて、本当に恐ろしい。
 なお、トランプ大統領がシリアを攻撃したのは、自身とロシア政府との数々の疑惑をもみ消すためなのではないかという指摘もある。シリアの同盟国であるロシアのウラジミール・プーチン大統領はアメリカ軍による攻撃を強く批判。トランプ大統領は「現在、ロシアと米国とはうまくいっていない。ロシアとの関係は史上最低かもしれない」(CNN.co.jp 4月13日)としょげかえっている。
安倍晋三 首相
「化学兵器の使用を許さないアメリカ政府の決意を日本政府は支持する」
TBS NEWS 4月7日

コピーライト 文春オンライン 日米首脳会談で抱き合うふたり コピーライトgetty
 法的根拠のなさや、国連安保理決議を経ていないなど、米のシリア攻撃に懸念が巻き起こる中、いち早くトランプ大統領への支持を表明したのが安倍晋三首相だ。
 9日にはトランプ大統領と電話会談を行い、「私からはトランプ大統領がまさに、同盟国、そしてあるいは、世界と平和の安定のために、強いコミットメントをしていることに対して、高く評価をいたしました」と記者団に語った(産経新聞 4月9日)。
 安倍首相の発言の背景には、当然ながら北朝鮮の核・ミサイル問題がある。米のティラーソン国務長官は、シリアへのミサイル攻撃について、核開発などを進める北朝鮮への警告の意味が込められているという考えを強調した(日テレNEWS24 4月10日)。また、米政府が4月上旬の日米高官会議で、中国の対応によっては北朝鮮への軍事攻撃に踏み切る可能性について言及していたことも明らかになった。米政府高官は「選択肢は2つしかない。中国が対応するか、われわれが攻撃するかだ」と語ったという(FNN 4月12日)。
 4月上旬といえば、国会で森友学園問題が紛糾していた頃。安倍首相は、日本にとってすさまじく大変かつ重要なときに、自身と昭恵夫人によって巻き起こされた問題の後処理に頭を悩ませていたことになる。何やってんだか、という気持ちになるが、無論その問題だってまだ解決したわけではない。

ドナルド・トランプ 米大統領
「北朝鮮は面倒を起こそうとしている。もし中国が協力することにするなら、それは最高だ。もししないなら、(中国)抜きで問題を解決する! U.S.A.」
ツイッターより 4月11日

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 北朝鮮をめぐる情勢は緊迫が高まる一方だ。米政府は原子力空母「カール・ビンソン」を中心とする空母打撃群を朝鮮半島近海に向かわせており、「無敵艦隊を派遣した。空母よりずっと強力な潜水艦も持っている」(共同通信 4月12日)というトランプ大統領の発言も注目を集めた(「無敵艦隊」とは通信社の誤訳という指摘もある)。
 こうした動きに対して、北朝鮮は「挑発あれば、核攻撃をする」とダイレクトすぎる反応を示している。安倍首相は13日の参院外交防衛委員会で「サリンを弾頭につけて着弾させる能力をすでに保有している可能性がある」と北朝鮮の新たな脅威に触れた。
 今日4月15日は故・金日成主席の誕生日「太陽節」であり、北朝鮮にとっては一大イベント。この日に核実験を行うのではないかという懸念も広がっている。米軍が4月27日に北朝鮮を空爆するという噂も広まっているが、韓国政府はこうした「4月朝鮮半島危機説」を否定している(ホウドウキョク 4月13日)。
「現在、朝鮮半島で高まっている危機の一番おっかないところは、キューバ危機ではケネディとフルシチョフだったのが今回はトランプと正恩なことだ」というツイートが拡散されている。冗談のようで、冗談ではない。作家の百田尚樹氏はツイッターで「もし北朝鮮のミサイルで私の家族が死に、私が生き残れば、私はテロ組織を作って、日本国内の敵を潰していく」とつぶやいていた。
 とにかく北朝鮮関連のニュースに今後も注目だ。
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