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2017年04月15日21:51

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「第八十一回 桂文治独演会」(ネタバレあり注意w)

at 日本橋社会教育会館

前座は笑福亭茶光(鶴光師匠の弟子)「色事根問」
文治師匠1席目「だくだく」
2席目「おかふい」
中入り
3席目「試し酒」

フォト

当代文治師匠は二つ目平治だった頃からのご贔屓

茶光
「色事根問」
女に惚れられたい男が相談をかけると
「いちミエ、にオトコ、さんカネ、しゲェ、ごセェ、ろくオボコ、ひちゼリフ、やジカラ、きゅ〜キモ、とヒョ〜バン、お前ひとつでもあるか?」
因に一見え、姿形見え方。
二男、男前
三金、もちろんお金
四芸、芸事に達者
五精、精を出して働く
六オボコ、男はオボコいと年増に惚れられる
七科白、啖呵、喧嘩の仲裁でもできるようなセリフ
八力、文字通り力
九肝、肝っ玉、度胸
十評判。
あまり町内で評判よく無いぞ、風呂屋行たら新しい下駄に履き替えて帰って来たらしいな。
「履き替えた」やなんて腹立つ、風呂屋へ行くときは裸足で行った。それを履き替えたなんて腹が立って腹が立って

この噺、初めて聞いたな

さて、文治師匠
「だくだく」
引っ越しをしたが家財道具がいっさいない男、知り合いの画家に家具や金庫やネコや、なげしに槍まで描いてもらう。
その晩近眼の泥棒が入るが当然盗めない。
しかしそれならばと、風呂敷を広げたつもり、着物を入れたつもり、金を盗んだつもり、風呂敷が重くて持ち上がらないつもり
すると男は「タスキをかけたつもり、はちまきを締めたつもり、槍を取ってりゅうとしごいて突き立てたつもり」
泥棒「血がだくだくとでたつもり」

「おかふい」
麹町の質屋の旦那と嫁は非常に仲良く片時も離れなかった
その旦那、病を得て段々衰弱し、嫁を枕元に呼んだ
「私が死んだ後にお前が次の亭主を迎えると思うと悔しくて死に切れない。お前の髪の毛を切って鼻を削いでくれ。そうすれば男が近寄らなくなる」
普通の女性なら断るところ、この妻は好きな亭主の望む通りにした
すると安心したのか旦那の病はケロリと治ってしまった
すると今度は鼻のない女房が疎ましくなり蔑ろに扱うようになった
それを知った女房の親が南町奉行に訴えた
お裁きは喧嘩両成敗と旦那の鼻はそぎ落とされてしまった
それからは、外歩きもできず再び夫婦なかは良くなった
梅毒で鼻を無くした番頭が夫婦の部屋の前でふたりの会話を聞いてみると
「お前がかわふい(かわいい)」「あなたがいとふい(いとしい)」と
鼻から声が抜けている
番頭さんは大笑い「こいつはおかふい(おかしい)」
という放送禁止どころか寄席にも書けられない噺

「試し酒」
近江屋の主が下男を従え友の尾張屋に行く
酒の話になり、近江屋は下男が5升は飲めると自慢する
すると尾張屋は下男が5升飲めるかどうかの賭けを持ちかける
嫌がる下男だが負けると旦那に散在させると聞き「ちょっと考えさせてくだせえ」と席を外す
戻ってくると大きな杯で瞬く間に5升を飲み干す
この間の少しずつ酔っていく様子が秀逸
尾張屋は驚いて「どうしてそんなに飲める、考えさせてくれという間にまじないでもうけたのか」
すると下男は「酒を5升と数えて飲んだことがなかったんで表の酒屋で試しに飲んでみた」
下戸のオイラにはうらやましいやら気持ち悪いやらw


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会場の日本橋社会教育会館の真向かいには地球儀専門店
商売になるんだねぇ
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