かつて鬼太郎さんの妖怪細胞はどんな病にも効くと聞いたさざえ鬼は、鬼太郎さんをおびきだす手段として人魚の赤ん坊を攫って利用したことがありました。
人魚のお父さんは鬼太郎さんが我が子をかどわかしたと思い込んで返せ返せと追いかけまわし、
「鬼太郎、おれは絶対に許さんぞー!」
と逃げる鬼太郎さんの背中に大声を投げつけました。
誤解だと分かった後、謝る人魚のお父さんに目玉の親父さんも、
「我が子が連れ去られたら、わしだって同じことをするさ」
と人魚のお父さんの行動を容認して言ったものです(但し、お宅の息子さんはそうやすやすと連れていかれないとは思いますが笑)。
どんなに強い鬼太郎さんのことでさえ、お父さんは我が子が心配でならないんです
誰しも大事なものを持っているのです。
無くしたら他のもので代用すればいいというものばかりではないのです。
無くしたら、もう帰ってこないものもある。
どこの親もみんな、人魚のお父さんや目玉の親父さんと同じ気持ちでいるんだからさ。
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