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2017年04月04日12:41

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◆ まだまだある! JRと私鉄の競合区間10選  全国各地で展開する「サービスバトル」 ◆消えゆく2階建て新幹線 20年度末までに新型車両に

◆ まだまだあるexclamation JRと私鉄の競合区間10選  全国各地で展開する「サービスバトル」

【東洋経済オンライン】 2016. 04/07
野田 隆:旅行作家




 3月7日掲載のJRと私鉄の競合する区間を比較した10選(http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1959618898&owner_id=28433789)が大好評で、他の競争区間もぜひ取り上げて欲しいとの要望が多数寄せられたので第2弾をお届けしよう。

今回は全国各地のややマイナーと思われる競合区間についても取り上げた。

なお、前回同様、運賃は正規料金で紙の乗車券購入の値段である。

まずは、首都圏から――。





● 好敵手exclamation ×2 ロマンスカーvsグリーン車



★ 1)東京駅周辺から小田原へ


 こう書くと、東京〜小田原のJR対新宿〜小田原の小田急を思い浮かべる人が多数だろう。

そこでへそを曲げて、東京駅周辺から小田原に絞って考えてみよう。

JR以外の選択肢としては、近年行われている東京メトロへの小田急ロマンスカー乗入れ、すなわち大手町駅に発着する「メトロはこね」がある。

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小田原に到着したロマンスカーMSE。東京メトロ千代田線に乗り入れる列車もある



 平日は1往復だけだが、千代田線大手町駅10時05分発(北千住発は9時49分)「メトロはこね21号」に乗ると、小田原着は11時33分。運賃1030円、特急券1100円、計2130円でロマンスカーMSEの優雅な旅ができる。



 一方JRは、東海道新幹線だと、9時56分か10時26分発の「こだま」に乗れば、10時31分着、11時01分着で所要時間35分とさすがに速い。

運賃は1490円、自由席1730円、計3220円。

在来線利用だと、10時02分発の東海道本線熱海行きで11時27分着。

運賃のみで1490円、グリーン車を利用すると980円加算される。

新幹線は別格として、小田急MSEと在来線グリーン車はなかなか良い勝負だと思う。




★ 2)上野から船橋、津田沼、千葉へ


 船橋までは、JRだと上野から秋葉原に出て、総武線の各駅停車に乗るのが楽だ。

乗り換え時間を含めて35分くらいで390円。

京成の場合は、京成上野駅から通勤車両の特急成田空港行きに乗り、京成船橋まで30分。

JRに比べると乗り換えなしがメリットだが、運賃はJRより高く440円。

JRの船橋駅と京成船橋駅は異なるけれど、不便なほど離れているわけではない。



 しかし、津田沼はJRと京成の駅はかなり遠いので、目的地によって使い分ける必要があろう。

ちなみに、JRは乗り換え時間含めて40分程かかり運賃は470円、京成上野〜京成津田沼は特急で35分、440円と船橋に比べると京成の方が安くなる。



 さらに、千葉の場合は、JRと京成の千葉駅はほぼ並んでいるので不便ではないけれど、京成は千葉へ向かう路線は支線となり、速達列車はないし、昼間の都心からの直通電車もない。

特急で津田沼まで行き、各駅停車に乗り換えることになる。

1時間近くかかり600円。

JRなら、錦糸町から快速が使えるので、乗り換え時間を入れても50分かからない。

運賃は640円である。





● 本数vs値段、所要時間vs待ち時間



★ 3)JRと地下鉄が競合、北仙台→仙台→長町

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仙台市の地下鉄南北線。本数はJRより多いが運賃はやや高い



 仙台市内では、JRと地下鉄南北線が競合している区間がある。

まずは、仙台駅と北仙台駅。

JR仙山線なら2駅7分で1時間に3本、ほぼ20分毎だ。

一方の地下鉄も7分(駅は4つ目)と所要時間は互角だが、本数は1時間に8本、7分半毎と頻繁に発着している。

運賃はJRが190円、地下鉄は250円と割高だ。



 仙台と長町間は、JRが一駅4分で東北本線のほか、常磐線直通や仙台空港行きもあって1時間5〜6本走っている。

運賃は190円、地下鉄南北線は、5駅で8分、1時間に8本走り250円。

本数で考えるか、値段を取るかであろう。




★ 4)50分乗るか1時間待つか? 前橋→桐生


 JR両毛線は6駅約30分、500円。

1時間2本のうち1本は途中の伊勢崎駅折返しとなるので、実質1時間1本だ。

一方、中央前橋と西桐生間を走る上毛電鉄は、昼間30分毎、22駅52分670円。

2つの路線の駅が離れているので目的地にもよるが、待ち時間が長いJRに乗っても到着時間が大して変わらない。




★ 5)名鉄強し、名古屋→武豊間

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昨年電化されたJR武豊線は強力なライバルの名鉄が並行する



 2015年春に電化開業した武豊線。

本数では名鉄が圧倒的に有利だ。

夕方の名古屋発武豊線直通電車の区間快速と比較してみよう。

JRは半田まで48分670円、武豊まで55分760円、名鉄は一部指定席ありの特急で知多半田まで32分660円、知多武豊まで38分730円、360円追加して指定席に乗れば快適だ。

時間、運賃ともに名鉄に軍配が上がる。




★ 6)名古屋→津、松阪、伊勢市、鳥羽

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高性能ディーゼルカーで近鉄特急を追撃するJRの快速「みえ」



 もともと近鉄の圧勝区間で国鉄時代はお話にならなかった。

しかし、JRになってから快速「みえ」を1時間毎に走らせ、ディーゼルエンジン全開で爆走、果敢に近鉄特急を追撃している。

桑名、津、松阪、伊勢市、鳥羽各駅は近鉄とJRのホームが並んでいるので、両鉄道の対比がよく分かる。



 以下、JRの快速みえvs近鉄特急or急行で比較してみた。


●桑名:
JR22分(運賃350円、指定席520円)
近鉄特急16分・急行20分(運賃440円、特急指定券510円)

●津:
JR54分(運賃1270円、指定席520円)
近鉄アーバンライナー44分・急行63分(運賃1010円、特急指定券900円)

●松阪:
JR69分(運賃1650円、指定席520円)
近鉄伊勢志摩ライナー67分・急行85分(運賃1260円、特急指定券1320円)

●伊勢市:
JR90分(運賃2000円、指定席520円)
近鉄伊勢志摩ライナー80分・急行100分(運賃1450円、特急指定券1320円)

●鳥羽:
JR104分(運賃2450円、指定券520円)
近鉄伊勢志摩ライナー 平均95分・急行116分(運賃1710円、特急指定券1320円)



 いずれも近鉄の方が速いけれど、特急料金はそれなりにかかる。

節約したければ近鉄の急行がお得だが、所要時間は停車駅が多くなるため、JR快速みえよりは長くなるうえに、鳥羽行きは少ないので、鳥羽へ行く場合は乗換が必要となる。

JRの利点は、青春18きっぷやフルムーンパス、外国人向けのパスが使えることだが、途中で経由する伊勢鉄道の区間では別料金がかかるといった煩雑さを忘れてはならない。





● 市街地へは私鉄、単純移動はJR



★ 7)目的地で使い分けがベスト、武生→福井

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福井市街地では道路上を走る福井鉄道。
市街地への移動には便利だ



 福井県内の武生と福井の間は、JR北陸本線と福井鉄道福武線が並走している。

JRの特急は所要時間13分、普通列車30分、運賃320円、特急自由席750円だ。



JR武生駅から5分程離れたところにある越前武生駅から福井駅(従来の終点がJR福井駅前に移転)まで福井鉄道福武線を利用することもできる。

福井駅前の電停がJR駅前広場に移設し、えちぜん鉄道への乗入れ、昼間の急行復活など便利になったものの、急行は市役所前から福井駅前経由でなくなったので、福井駅に用があるときはちょっと使いづらい。



 しかも越前武生駅から市役所前まで36分、400円と単純に武生と福井の移動ならJR有利だ。

福井市街地の各駅(停留所)への移動なら福井鉄道と使い分ける必要がありそうだ。




★ 8)京都→奈良は駅の位置で近鉄有利か


 京都と奈良という二大観光地の移動に使える鉄道はどちらが有利だろうか?

まず、JR奈良線は「みやこ路快速」が昼間は30分毎に走り、所要時間44分、710円の運賃のみである。

対する近鉄は直通特急で所要時間34分、急行なら48分、620円、特急指定券510円。



 近鉄は特急が20分毎に出ているが、橿原神宮前行きの場合は大和西大寺で乗り換えとなることに注意が必要だ。

近鉄奈良駅とJR奈良駅は離れていて、奈良公園付近へ向かうなら近鉄奈良駅が便利なので、トータルで近鉄が有利であろう。




★ 9)路面電車のメリットも 広島→宮島口

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広島から宮島へ、広島電鉄は時間はかかるが市内を観光するならメリットは大きい



 世界遺産の宮島へ向かう連絡船乗り場のある宮島口までの鉄道路線としてはJR山陽本線と路面電車の広島電鉄がある。

JRの1時間に4本ある普通電車なら28分、410円。

一方、広島電鉄は停留所や駅の数が多いせいもあって69分もかかる。



 もっとも運賃が260円と割安なのと、本数も1時間に6〜7本もあるので便利だし、低床式の新型電車にあたれば快適だ。

また、原爆ドームや平和公園あたりを訪問してから宮島へ向かうなら広電利用のメリットは充分あると思う。





● 新幹線が不便なこともある



★ 10)博多(福岡)→大牟田は西鉄に軍配


 まずは九州新幹線。博多から新大牟田まで約30分、1290円の運賃プラス自由席特急券1730円。

これが一番速いけれど、新大牟田駅が市街地とは遠く離れていて不便な場所にある点だ。

在来線とも接続していない。

駅前からタクシーに乗っても15分近くかかる。



 一方、鹿児島本線の快速電車なら約65分、1290円。

さらに、博多駅からは地下鉄で6分ほど離れた位置にあるけれど、西鉄福岡駅から西鉄天神大牟田線の特急に乗ると大牟田まで63分、1020円(特急料金不要)。

現状では、西鉄の特急がよさそうだ。



 以上、10か所を比較してみたが、JRが有利だったり、私鉄が有利だったりと地域差がかなりある。

また目的地によって利便性がかなり変わるので、そのあたりも見極める必要がありそうだ。

あとは運賃や所要時間以外の車両の快適性もポイントになろう。




      ◇◇◇

野田 隆(のだ たかし)
旅行作家

日本旅行作家協会理事。
1952年名古屋生まれ。
早稲田大学大学院修了。
都立高校で長年英語を教えた後、2010年より旅行作家として執筆活動に専念。
著書『テツはこう乗る』『ドイツ=鉄道旅物語』など
記事一覧 http://toyokeizai.net/category/best10




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◆ 消えゆく2階建て新幹線 20年度末までに新型車両に

【朝日新聞】 04/04 20:56




 JR東日本は4日、上越新幹線で使っている2階建て車両「E4系」を、2020年度末迄に全て新型車両「E7系」に入れ替えると発表した。

E4系は計23編成184両。

01年から導入されたが、老朽化が課題になっていた。

これで2階建ての新幹線は姿を消すことになる。



 E4系は1997年に東北新幹線でデビュー。

長野新幹線の臨時列車にも投入されたが、順次置き換えられ、12年以降は上越新幹線でのみ走っている。



 E7系への入れ替えは18年度から始める。

全席に電源コンセントがつき、客室や通路に防犯カメラも備える。

E7系は1編成12両で走り、乗客定員は924人。

同社の冨田哲郎社長は4日の記者会見で「車両の形式をそろえることで輸送の効率性が高まり、メンテナンスも楽になる。 ダイヤ調整や増発などで輸送力を確保したい」と話した。
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