爆心地で亡くした父の遺品を、
殿敷は白い光の粒子で描く、その反対に
原爆ドームで拾ったというレンガを、黒い煤で描いている
その煤を巻き上げるキノコ雲は、Aウォーホールのように何枚も同じプリントが並べられ
何度も巻き上げられ降り積もり、巻き上げられ積もり「霊地」と呼ばれる
「ポスター」という作品は、日本地図のポスターにその
降り積もる煤が重ねられている、日本は
霊地の煤が集まってできている
「ポスター」フレームのガラス面には、向かいのキノコ雲が反射している
──【美術】殿敷侃 逆流の生まれるところ/広島市現代美術館
ログインしてコメントを確認・投稿する