春のビッグプレゼント

中学の３年になる前の春休み。顧問の先生から呼ばれて職員室に入った。ウキウキして紙を見せた最高に幸せな顔して、その紙はランキング表だった。

うちの学校では初めて見るシロモノだった。

そこに私の名前が載ってた。点数計算してあり、これによって、春の大会のシード権が決まる。
可哀想に男子の部は無かった。誰もベストテンに入らなかったのであろう。

顧問の先生は「みんなには内緒で」でも一番舞い上がっているのはその先生。

その春に転勤してよその学校へ行ってしまったので、その後の卓球大会の結果を報告出来ず残念だ。だって、開校初の女子シングル戦四強入りしたからさ。

男子どもは双子の下級生除いて何も言えない（陰ではゴソゴソ言ってるけどねほおっておけばいいのさ）双子の下級生は無邪気に聞いてくる。「先輩のことあっちでゴソゴソ言ってますよ。」私「気にすんな。みんなランキング表というものを知らない奴だから。」下「『ランキング表』って」という事で教えてやった。弟「俺も三年になれば載るかな」私「努力次第だね。」

数年後この弟君はスポーツ推薦（特待生なので授業料タダ）で楽天のオコエ君が出た関東第一高校へ行きました。