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2017年03月30日11:51

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「関八州」

江戸時代の行政区に「関八州」という趣のある名称がある

埼玉県の西部に「関八州見晴台」というのがあって
まぁ関八州全体は見晴らせないが
広々とした高台からはかなり広い範囲が見渡せる

おれは
この「関八州」という呼び名がことさら好きで
なにか時代のロマンのようなものを感じる

佐藤雅美の時代小説「八州廻り桑山十兵衛」というのも
むろん読んだ

江戸時代
江戸の市中は町奉行だの八丁堀同心だのが治安維持のために
悪党を捕まえたりしていたのは時代ドラマなどでよく見かけるが
江戸周辺の村や僻地は対象外で
ほぼ地元に任せていた

この地域に出向いて問題解決したり悪党を取り締まったりするのが「八州廻り」で
佐藤の小説でも遣い手の桑山十兵衛が正義感と洞察力で活躍するのだが
実態は映画「用心棒(黒澤明監督)」でも登場するように
地元の有力者と癒着しているケースが多かったようだ

ハナシが逸れてしまったが
おれが登山を始めるきっかけになったのも
この「関八州」というものの存在が関係している

関東平野は北部も西部も山岳でさえぎられていて
ここも「関八州」の行政範囲だし
とくに国定忠治で名高い「上州」も関八州の一部だ

ということは「上州新田郡三日月村」で始まる「木枯し紋次郎」も
無宿ではあるが関八州を舞台にした股旅もので
そういう意味ではむかしは博徒のような放浪者が跋扈する地域が関八州だったのである

おれは関八州は上総以外はよく訪れている

なんか茨城ってNHKの朝ドラの舞台になってはいるが
あまりロマンを感じない

筑波山はあるけど
なんかイマイチなんだよなぁ
イメージ的に

群馬や栃木のほうが魅力を感じる

なんだったら茨城を外して福島を関八州の仲間にいれてもいいと思っている

ただ
茨城って東北(奥州)が欲しがるとは思えないんだよなぁ
気の毒だけど
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