けものフレンズは良いぞ

「けものフレンズ」流行の軌跡　たーのしー！フレンズ急増の背景
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=14&from=diary&id=4500061

ただただシンプルに面白い、『けものフレンズ』

パっと見では、男向けのカワイイ動物っぽい女の子達がワイワイやるアニメかと思われがちだけど、その実結構内容のあるアニメ
記事でも言っているけど、見れば見るほど、単純な動物の紹介アニメではない事が伝わってくる

内容のほとんどは、記憶をなくして自分が何者か分からないフレンズ「カバンちゃん」と、カバンちゃんが初めて出会うフレンズ、サーバル・キャットの「サーバル」が、カバンちゃんが何者かを調べる度をしながら、いろいろな動物と出会い、どんな動物がどんな習性を持ってるのかを知っていく、動物紹介アニメで、さながらNHK教育で流れてもおかしくないような感じ

しかし、カバンちゃんの正体や、物語りの舞台である「ジャパリパーク」を知れば知るほど、その世界観の謎に引き込まれる
この物語りには、何か視聴者が思いもしないような展開が待っている
そんな感覚がジワジワと押し寄せてくるような演出がそこかしこに埋め込まれていて、和やかな物語を見つつも、どこか不安になるような気分にさせられる

カバンちゃん以外のフレンズ達には一切言葉を発しないラッキー・ビーストの「ボス」
記憶を失ったカバンちゃんを追っているアライグマのアライさんとフェネック
ジャパリパークのそこかしこに点在する遺跡や人工物

それらすべての描写が、のちに何か重大な展開が待っていることを視聴者に感じさせるのだけど、それとは別にフレンズ達とのワイワイ大冒険もきちんと面白い……


おっさん、幼少のみぎりからいろんなアニメ見てきたけど、内容は見ていてスゴイ単純なのに、それでいてスゴイ視聴者を惹きつける仕掛けが多い、こんなシンプルで奥深いアニメは滅多に無いと思う
記事で比較対象にされてる『まどかマギカ』でさえ、3話でのマミさんの顛末から雰囲気がガラっと変わって重いアニメになるけど、けものフレンズは10話まで行っても、どこか歯車の噛み合わないチグハグなフレンズ達とのやりとりはそのままで、断片的に示される真実に視聴者ヤキモキさせる演出が続く
もう終盤の11話ですら、カバンちゃんの正体や、ジャパリパークの真実が直接的に明かされる様子が無い
本当に視聴者をジラすのが上手いとしか言いようがない

そして今夜、ついにその最終回が幕を開ける
アニメひとつがこんなに楽しみだと思うのは心底久しぶりだわ……