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2017年03月28日06:19

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◆森友・日報隠し… 野党の追及、かわす与党  ◆ 森友問題の泥沼化に官邸も怯える、「安倍独裁」が裏目に  ◆なぜ安倍昭恵夫人の言動は「軽い」のか?

◆森友・日報隠し… 野党の追及、かわす与党 国会後半へ

【朝日新聞】 03/28 05:06
岩尾真宏、田嶋慶彦



http://www.asahi.com/articles/photo/AS20170327004944.html
今後の主な政治日程



 2017年度予算が27日に可決・成立し、通常国会は後半戦に移る。

政府・与党は、学校法人「森友学園」(大阪市)への国有地売却問題や南スーダン国連平和維持活動(PKO)の「日報隠し」に対する世論の批判は限定的と判断。野党の追及を正面から受け止めず、問題を「先送り」する戦略で逃げ切りを図る。



 「予算の早期成立こそが最大の景気対策であると申し上げてきた。 ご尽力をいただいた全ての皆様に感謝申し上げたい」

安倍晋三首相は27日夜、記者団にこう語った。

ただ、予算に関する受け止めだけ述べると、森友問題を問いかける記者団の質問には応じず、その場を去った。



 衆院に続き参院予算委員会でも野党の追及が続く中で、政権は世論の反応が読み切れなかった。

しかし、23日にあった学園の籠池泰典氏の証人喚問後、週末の報道数社の世論調査で内閣支持率は微減か、ほぼ横ばいに。

一方で民進党など野党の支持率が上がる気配もなく、首相周辺は人差し指「国民は政権の受け皿になる野党があるとはみていない」と意を強くしている。



 森友問題では参院予算委が要請した会計検査院による検査は数カ月間かかる見通しだ。

このため、政権は「当面は国会審議などに淡々と応じ、人差し指騒ぎが収まるのを待つ」(官邸幹部)という方針でいる。

野党が求める首相の妻昭恵氏らの証人喚問に応じる考えもない。



 南スーダンに派遣された陸上自衛隊部隊による日報問題への対応も、似たような構えでいる。

稲田朋美防衛相が指示した特別防衛監察が進行中であることを理由に、当面は「現在、防衛省で特別監察中」との答弁で乗り切る方針だ。



 一方、政府・与党は後半国会で二つの課題を先送りしつつ、重要法案の成立を図る考えでいる。



 最大の焦点は、与野党対決法案となる「共謀罪」法案の行方だ。

与党は4月中旬にも衆院法務委員会で審議入りさせ、大型連休後にも衆院通過、6月18日迄の会期内成立を狙う。

政府案を批判する野党は、不安定な答弁を繰り返す金田勝年法相に照準を据える。



 今月28日に衆院で審議入りすることが固まっている介護保険法改正案も、与野党が正面からぶつかる。

高齢の高所得者のサービス利用料自己負担割合を2割から3割に引き上げることなどを盛り込んでおり、民進党などは「負担増につながる」と反発している。



 この他、衆院小選挙区の「0増6減」を定める公職選挙法改正案や、天皇陛下の退位を可能とする特例法案などの審議も予定される。

今国会は直後に各党が重視する東京都議選の告示・投開票があり、会期延長は難しいとされ、審議時間はかなり限られそうだ。



 野党は「独自調査を隠れ蓑(みの)にして国民に説明をしない安倍政権の隠蔽体質」(民進・大串博志政調会長)を問う構えで、特別防衛監察などの結果次第では政府・与党の先送り戦略が行き詰まる可能性がある。

 (岩尾真宏、田嶋慶彦)




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◆ 森友問題の泥沼化に官邸も怯える、「安倍独裁」が裏目に

【ダイヤモンドオンライン】 03/28
清談社




 3月23日、学校法人森友学園への国有地払い下げ問題に関連して、渦中の人物である森友学園の籠池泰典理事長の証人喚問がおこなわれた。

この問題が発覚して以来、安倍政権の支持率は下がり続ける一方で、与党内部からは、先行きを危惧する声も上がり始めている。

長期安定政権に見えた安倍政権を揺さぶり続ける森友学園問題の背景と、証人喚問が今後、安倍政権に与える影響について、ジャーナリストの鈴木哲夫氏に聞いた。

 (取材・文/清談社)





● 安倍総理の権力濫用  証人喚問を決めたトンデモ背景


 問題発覚以降、自民党は一貫して野党が要求する籠池理事長の証人喚問にゴーサインを出さなかった。

その風向きが変わったのは、3月16日に行われた参議院の予算委員会の理事たちの現地視察だ。

その場で籠池理事長が「安倍総理からの100万円の寄付」の存在を明言したのである。



http://dol.ismcdn.jp/mwimgs/e/a/670m/img_ea4d967af1f5f04d7b494d57939ab6737682858.jpg
籠池氏の「100万円寄附」発言に激怒し、強引に証人喚問に踏み切った安倍政権。
しかし、結果は完全に裏目に出て、幕引きを図るどころか、新たな疑問が次々に出てきただけ。
泥沼化の様相を呈してきた森友学園問題は、安倍政権にとって“蟻の一穴”になるかも知れない Photo:Natsuki Sakai/AFLO



 「自民党はそれまでは『民間人を安易に国会に呼ぶのはいかがなものか』と理屈をつけて、籠池理事長の招致に徹底して反対していました。

勿論それは建て前で、本音は国会に呼んであることないことを理事長にしゃべられたらどうなるか分からない、口利き議員の名前がさらに出される可能性を恐れて反対していたわけです。

ところが、安倍総理からの寄付について言及されると、すぐに参考人よりも重い証人喚問を行うことを決めたわけです」(鈴木氏)



 参考人招致に比べ、証人喚問は、嘘の証言をしたことが明らかになった場合、偽証罪に問われる。証言者の責任もより重くなる。

なぜ自民党は、証人喚問を求めたのか。



 「自民党の予算委員会のメンバーから聞いた話ですが、籠池理事長の発言に安倍総理が激怒して証人喚問の実施を決めたそうです。

しかし、これはおかしな話です。

これまで散々『民間人だから』という理由で拒否していたのに、安倍総理の名誉を損なう発言をしたというだけで一転、証人喚問をするというのですから。

これでは政権に批判的な人間を証人喚問して圧力を掛けようとしているとの批判が出るのも当たり前でしょう。

権力の濫用と言われても仕方ありません」(鈴木氏)





● 財務省の関与を伺わせるFAXを暴露した籠池理事長


 まるでどこかの独裁国家と変わらないようなやり方である。

だが23日の証人喚問では、森友学園問題に早期に幕引きをしようという自民党の思惑は果たされなかった。



 籠池理事長は、堂々とした態度で証人喚問に臨み、安倍総理からの寄付や他の政治家の名前などを具体的に証言し、それだけでなく安倍昭恵総理夫人付職員からのFAXの存在まで明らかした(のちに菅義偉官房長官が、FAXは実物であると発表している)。



 野党は、安倍昭恵総理夫人や松井一郎大阪府知事の国会招致を求め、問題はさらに拡大の様相を見せている。



 「今回の籠池理事長の証言により、昭恵夫人との発言の食い違いが公の場で明らかになりました。

嘘を言えば偽証罪に問われる証人喚問の場でなされた発言は重い。

また、総理夫人付職員からのFAXも、財務省の関与をうかがわせるものです。

結果的に自民党は証人喚問で、籠池理事長の発言の信憑性を貶めるのではなく、新たにいろいろな疑問へと広げる形になってしまいました。

籠池理事長ひとりの証人喚問だけでこの問題にケリをつけたいという思惑は、完全に裏目に出たかたちです」



 証人喚問の翌日の24日、国会は払い下げの交渉当時の理財局長である迫田英典国税局長官と元近畿財務局長の武内良樹財務省国際局長の参考人招致を行うなど、自民党は早くも様々な動きを見せている。

今後、この問題はどのような様相を見せるのだろうか。



 「自民党は問題の鎮静化を急ぎたいでしょうが、世論がそれを許すかどうかです。

財務省や大阪府の担当者は『記録がない』の一点張りで、具体的なやり取りをいまだに明らかにしていません。

何一つ真相は解明されず、疑惑は深まるばかりです。

寄付自体は違法ではないとはいえ、安倍総理自身が国会で『私や妻は一切関わっていない。

もし関わっていたら間違いなく、首相も国会議員も辞任するということを、はっきり申し上げる』とまで断言しているわけですから、野党も追及の手を緩めることはないでしょう」(鈴木氏)





● 証人喚問で開いたパンドラの箱  安倍政権の行方は世論とメディア次第


 安倍政権は、森友学園問題のほかにも、危うい答弁を繰り返す稲田朋美防衛大臣の資質問題や、南スーダンの自衛隊の日報問題、「共謀罪」を創設する組織的犯罪処罰法改正案など難題を抱えている。

また、6月には小池百合子東京都知事と対決する東京都議会議員選挙も控えている。

今後の政界の動向は、政局含みで展開するのは間違いないだろう。



 「森友学園問題が泥沼化することによって、安倍内閣の国会戦略が行き詰まりを見せていく可能性はあります。

安倍内閣の支持率にもさらに影響を与えるでしょう。

結局、今回の証人喚問はパンドラの箱を開けてしまったようなもので、官邸や自民党はとにかくこれで終わりにしたいのでしょうが、一方でどこまで問題が波及するのか見当がつかないと本音を漏らす人もいます」



 「これまでのリスクマネジメントが奏功しているとはまだ言えないでしょう。

予算の成立に合わせて、予算委員会という議論の場を閉じることはできますが、あまり強引に推し進めれば、それこそ『森友学園問題隠しだ』と世論に受け止められ、さらに支持率が下がる可能性もあります。

今後はメディアがどこまで真相に迫れるのか、そして世論がこの問題に対して、どこまで高い関心を持ち続けるのかがカギを握るでしょう。

森友学園問題が長期安定政権のように見えた安倍政権を揺さぶる“蟻の一穴”になる可能性はあります」(鈴木氏)



 果たして、森本学園問題は安倍政権の「終わりの始まり」になるのだろうか。

まだまだ森友学園問題の展開は予断を許さない。





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◆ なぜ安倍昭恵夫人の言動は「軽い」のか?  神さまに呼ばれ「自分探し」

【東洋経済オンライン】 03/28
AERA編集部




 左かと思えば右、行動理念はスピリチュアル──。

奔放すぎる言動に、永田町も世間も震撼している。

アッキーこと安倍昭恵とは何者なのか。



 「家庭内野党」とも自称していたが…



 「なんでこんなに私は注目を集めてしまっているんだろうって、すごく戸惑っているんです」



 3月7日、東京都文京区で行われたイベントに出席した彼女は、こう語った。



 安倍昭恵さんといえば、首相夫人でありながら、沖縄を訪れ、防潮堤に異を唱え、反安倍の人とも記念撮影する、「家庭内野党」ではなかったか。

その彼女がなぜ、右派的思想の学校法人の名誉職を受けたのか。



 辻元清美衆院議員は言う。



 「彼女の一連の言動は、パーソナリティーの問題であるという見方と、戦略的なものという見方があります。 私自身、後者ではないかと考えていましたが、今回その認識を深めました。 首相夫人が園児に教育勅語を素読させる学校法人の名誉校長であったことは、『日本は軍国主義に回帰している』と海外でスキャンダラスに報じられ、明らかに国益を損なっています」



 首相夫人が公人か私人かについて、官邸は「私人である」との見解を崩していない。



 首相夫人には非常駐の職員1人がつき、首相外遊への同伴などを補佐してきた。

だが、昭恵さんには、常駐2人、非常駐3人、計5人の職員がついていた。



 「いつ、誰が決めたのか。 5人もの国家公務員をスタッフにつけながら、私人であるという理屈は通用しません」(辻元議員)



 AERAでは、これまでに複数回、昭恵さんのインタビューを掲載してきた。

彼女の名刺に肩書はなく、「安倍昭恵」とだけ記されている。

連絡先は、安倍晋三事務所と自宅だ。



 日本マナー・プロトコール協会理事であり、外務省の儀典官室で数多くの国賓・公賓の接遇をしてきた寺西千代子さんは、こうしたスタイル自体は、「時代に即している」と語る。



 「公人の配偶者であれ、一個の独立した人間として活動するケースが増えています」



 これまで日本の要人の妻は表舞台に出るケースはまれだった。

だが、欧米では夫婦随伴が基本だ。

夫婦で意見が異なることもあり、来日中はそれぞれ興味に沿った日程が組まれることもある。

ドイツのシュミット元首相夫妻などは、「夫婦で異なる価値観を持ち、尊敬しあう関係が印象的だった」という。



 昭恵さんのあり方は、従来の日本的な慣習から脱却したという点で画期的だ。

だが、ふるまいについては、どうか。



 東京工業大学教授で政治学者の中島岳志さんは言う。



 「ファーストレディーは選挙で選ばれたわけではなく、政治的正当性を持ちません。 政治的な言動は限定的に行い、節度を保つのは世界の常識です」



 「ファーストレディー」のふるまいに、求められるものとは何か。

菅直人元首相の妻、伸子さんに話を聞いた。





● あまりに子どもっぽい


 伸子さんが、首相夫人時代に引き受けた講演は数回だけ。

依頼は多く舞い込んだが、事務所が彼女の意思を確認し、ふるいにかけていた。



 「政治家の周囲には様々な人が集まってきます。 中にはとんでもないことを頼む人も、利用しようとする人もいます。 もっと気をつけたほうがいいと思いますよ」(伸子さん)



 伸子さんが「理解不能」と断じるのは、昭恵さんがしばしば夫の了承を得ず行動している、と報じられていることだ。



 「私が表に出るときは、必ず夫の耳に入れていました。 夫に反対されても、思いがあればやることもありますが、何も話さず受けることは考えられない。 私の行動でも、必ず政治家である彼に影響がいきますから」



 伸子さんは昭恵さんの行動について、「軽い」と指摘する。

冒頭の発言がその証左だ。

「ものごとをあまり考えない。非常に子どもっぽい方のように感じています」



 しかし、昭恵さんの心情には一定の理解も示す。



 「自分が行けば、周囲が喜んでくれる。 素直に楽しかったんでしょう。 私は疑り深いですから、様々な腹づもりの人がいると思って周囲を見ますけれど」





● 土着回帰から日本伝統礼賛にハマる流れの象徴か?


 「神さまに呼ばれた」



 昭恵さん本人の理念は、極めてシンプルだ。

2015年の著作『「私」を生きる』(海竜社)には、第1次安倍内閣が終わった07年、「心に決めた」こととして、こう記されている。



 「五十歳からの人生に向けて、安倍晋三の妻としてより、一人の女性、安倍昭恵としてどう生きるかを考えたい」



 前出の中島さんは言う。



 「昭恵さんは、森永製菓創業家に生まれ育った、超お嬢様です。 40歳を過ぎて、あまりに遅い自分探しを始めました。 大学院に通い、ミャンマーに行き、11年6月には山口県に昭恵農場を開きます。 同時にスピリチュアルな世界に関心を持ち、関係を深めていきます。 特徴的なのが、対談などに頻出する『神さまに呼ばれた』といった表現です」



 ナチュラリストを突き詰めて、「日本の伝統」にぶつかるのは、よくあることだという。



 「私達が彼女に違和感を抱くのは、右派的思想と左派的思想が混在しているから。 しかし、彼女にとって、なんら矛盾はありません。 スピリチュアリズムを入り口に、従来の右や左とは違う軸で動いているのです」



 中島さんが危惧するのは、安倍昭恵本人ではなく、こうした安倍昭恵的なもの──「安倍昭恵現象」だという。



 「1960年代、感性を重視するヒッピー文化が米国から流入し、エコ運動などと融合して左派の一翼を担ってきました。 この層が、土着回帰から日本伝統礼賛にハマる流れができつつある。 昭恵さんはその象徴です。 戦前の日本の超国家主義の担い手は、ゴリゴリの右派ではなく、実はこうした層でした。 藤村操のような自分探しをして煩悶した青年達の回帰先が、超国家主義だったのです」



 昭恵さんは今、何を思うのか。



 昭恵さんが開いた東京・神田の居酒屋の名はUZU。

「渦を起こしていきたい」と、日本神話のアメノウズメにあやかって名づけた。

かつてAERAに語ったように、彼女とその夫に「天命」があるというなら、踊り子として踊ることが自身に任じた「天命」なのか。

間違いなく、渦中に彼女はいる。

 (編集部・熊澤志保)

 ※AERA 2017年4月3日号
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