シティ・パレスは現役で使われている王様の館。
なので、部屋のなかとかは見れませんが、王様専用の車（象や牛に引かせる）がある車庫や、色彩豊かな絵の描かれた中庭が見れます。
門から既に圧倒される、大きさと美しさ。
ジャンタル・マンタルもだけど、どうやってこんな巨大かつ精緻なものを・・・？(￣▽￣;)
壁に描き込まれた絵も、気候もあるんだろうけど、すごく鮮やかに残っている。昔の王様の肖像画もあった。
入ってすぐに、世界最大の銀器（巨大な壷）が左右に配置されてて、その大きさに圧倒され、感動。
―――する前に、そのすぐ奥に置かれたクリスマスツリーに目が行ってしまう・・・
やっぱり律儀にツリーの下にプレゼントが配置されている。何でここに置いた。クリスマスツリー、要るの？どうしてもここに要るの？？？
ちなみにその巨大な壷は、当時の藩王がイギリス訪問の際、沐浴のためにガンジス川の水を持って行く目的で作らせたとか・・・
さすが藩王さま〜！！わがまま〜！！(￣▽￣;)
中庭を囲む回廊には、孔雀の絵や、何かの物語調の絵がたくさん描かれていたりして、みんなそれぞれまったりと、好き好きに写真取ったり扉の前に座り込んだりしていた（笑）
歴史的建造物にして現在も王族の居住する住まいであり、一部博物館というこの建物には、ごくフツーに、見える場所に、ホウキとかちりとりとかホースとか置いてありました。
生 活 感 が す ご い (￣▽￣;)
周辺のお土産屋さんは、布や服屋が多かった。
店先にズラッと吊ってあるので、値段を聞くと答えてくるんだけど、たいてい倍額ふっかけてくる。
そして、よく見ると布や糸のほつれ、縫い目が曲がっていたり、作りが甘かったりするのがわかる。やはり日本の品質は凄いな〜と思いつつ、見て回る。
特に靴は、見た目すごく綺麗だけど、底がペラッペラ。素足で外歩いてるような人ならともかく、私はこれは無理だと思った。
ラクダの革を使っている、と言ってたけど、かなり固い。履き慣らす前に靴ずれで足が死ぬ可能性大。せいぜい部屋履きだよね、という結論に(￣▽￣;)見た目はめっちゃ可愛いんだけどね〜。
「ドウゾドウゾ〜」
「ヤスイヨ〜」
等、皆さん日本語がお上手だった。
吊ってある服を指して「新しいのはないか」と聞けば、新品の袋入りのを出して来てくれる（外に出してあるのは皆が触ってるし埃もあるから）ここでも糸のほつれ等チェックが必要。更に、言ってもないのに同じやつの色違いをガンガンだしてきて「これもあるよ！こっちも売れてる！これも似合う！」とじゃんじゃん広げはじめる。
買わないなら買わないと、意思表示しっかりしないといけないんだなぁ・・・(￣▽￣;)と実感。
『ノー』のきちんと言える日本人にならねば。
ここで、由有理さんが布ものを買うと買い物を始めた。
観光地はぼったくり料金なので値引き交渉は要るんだけど、商品一つではなかなか応じないときもある。
土産物屋はたいてい同じようなものを扱うから、服なら服で、自分の好きな服がどの店にたくさんあるか見比べて、一つの店でまとめて購入し、「これだけ買うからこの値段で」と言ったほうがいいそうな。ふむふむ・・・
まとめ買いで値段交渉して、店の主人はかなりしぶしぶな感じで応じていた。しかしそこはインド。
「まけるから、なんかちょうだい（ジャパン・ギフトは聞き取れた）」
「え〜〜？ソイジョイ残ってたかなぁ(・∀・)（荷物ゴソゴソ）」
こういういい加減さというか、緩さ、いいなぁ。
観光施設内にある、最初から商品全部に値札を貼ってある店では値段交渉はできないって聞いてたけど、ポストカードとお茶を買った店では「たくさん買ってくれたし、サービスしとくよ」って、何も言わなくても安くしてくれた。親切じゃん〜。
インドとインド人に対する好感度が上がりっぱなしなんだけど、私はいったいいつ痛い目にあうのだろうか・・・(￣▽￣;)
ジャイプルの昼は、このインド旅行のなかでは一番の高級レストランで食事をした。
シティ・パレスに併設されたレストランで、テーブルも椅子も、店員の服装もすべてランクが違う、外国人と富裕層向けというのが一目でわかる店で、値段は日本のちょいお高めな店で食べるくらい。
晴れた空の下のソファ席で、ジェノベーゼパスタとタンドリーチキンとコーラをシェアしてまったりご飯。パスタも鷄も美味しかった。
向かいの席に、インド人のお母さんと６、７歳くらいの子供が座っていたんだけど、チョコレートケーキを食べさせてくれてるお母さんに見向きもせず、何やらゲームでもしているのか、スマホに夢中な子供。
別に何とも思わない顔で口だけ開けて、チョコレートケーキを食べさせてもらっていた。
ケーキに集中しない子供・・・だと・・・・？(￣▽￣;
スマホ怖い・・・
その高級レストランは、もちろんトイレも美しかった。当然紙もある（店のトイレでも、無いところは無い）しかも紙質のいいやつ。しかし、個室のドアがすべて磨りガラスでビックリ。
「個室、ドアが磨りガラスなんですよ！トイレめっちゃ綺麗なのに！！(￣▽￣;)」
と報告すると
「ああうん、それね〜、犯罪防止〜(・∀・)」
アッサリの回答。なるほど納得。
階層の違いが明確で面白かったので、後日別の人に、
「最低限のとこから高いとこまでの幅が広くて、選択肢がたくさんで楽しかった」
と言ったら、
「それは外から来た人だから解ることで、中の人は選択肢がないから、ほかの層のことはわからないし、行けないんだよ」
と言われた（下位カーストは上へは行けない、上位カーストの下への転落もありえない）はぁ・・・納得。
次は『風の宮殿』へと移動。
シティ・パレスに別れを告げ、わりと近くにあるようなので、由有理さんのスマホで位置確認しながら歩くことに。
途中念のため、リクシャー乗りの兄ちゃんに場所を確認。客でもないのに答えてくれた。親切！インド人！！！(￣▽￣;)
周りは観光場所ばかりだからか、食べ物屋台がやたらと目立った。
大量の揚げ煎餅のようなのや、ポップコーン売り、ココナツジュース売り（ココナツにストロー挿して売ってる。殻はその辺に捨ててある）等など。
やたらと鳩がいるけど、それはきっと、食べかすがその辺に落ちるから、それを餌に集まって来てしまうんだろうと話していたら、道の脇のひらけた場所で鳩にエサやってる人が居た。
鳩にエサやってんじゃねぇぇえええ！！ (￣▽￣;)
「えっ！？何で餌やってんのインド人！？あんな強靭な生き物に！！(￣▽￣;)」
「わからない！！わからない！！！(・∀・；)」
困惑の旅行者二人。
スコップのようなもので、アワとかヒエとか、そんな感じの細かい穀物を、ザクザク地面にばらまくインド人。地面を埋め尽くす鳩。
ちょっと離れたところでおこぼれにあずかる子ヤギ。これがまた、服を着ている・・・。
地面には既に結構餌を撒いているんだろうに、休みなく餌を撒きつづけるインド人にツッコミが追いつかない。
広場の側をバスが通ると、音にびっくりしてか一斉に飛び立つ鳩。羽ばたきの音にびっくりする周囲の人。
そりゃあ、餌ばらまいてりゃ来るわなぁ。しかも、巣作りしやすい場所がたくさんあるし（鳩よけの網など一切見ない）上空からのウンコ爆撃はやむ無しとも思ったけど、ありがたいことに、旅行中は一回もなかった。
歩いていると、サンダルや服以外にも、布用のスタンプやらキーホルダーやら、雑貨の店が多くなってきて、ソワッソワしてくる。
「このあたり、めっちゃお土産屋さんありますね〜 (￣▽￣)」
「風の宮殿そろそろ着くから、見終わったらこの辺見てみよっか〜(・∀・)」
「ですね〜 (￣▽￣)」
とかなんとか、話しながら歩いていると、土産物屋が連なるその道沿いに、唐突に『風の宮殿』出現。
「なっ・・・・なにいぃ〜〜！！？？(￣▽￣;)何でこんな普通にあんの！？」
「もうホント何でもありだよね〜(・∀・)」
めっちゃフツ〜〜〜に、特に看板があるわけでもなく、土産物屋の並びにそそり立つ巨大建築物。そしてズラズラと入口に並びに並んだ行列。これ相当待ち時間ありそう。昼過ぎだしなぁ・・・朝うちなら空いてただろうけど・・・。
「・・・・どうします？すごく並んでますけど・・・(￣▽￣;)」
「う〜んどうしようか〜(・∀・)」
「中入らなくてももう十分綺麗だし、外から見ましょうか・・・？(￣▽￣;)」
「そうしよっかぁ(・∀・)」
というわけで、外観だけ鑑賞。
風の宮殿は、びっしり並んだ窓のひとつひとつ細工が違うのが恐ろしい。中に入った人が窓から顔を覗かせるので、一方的に手を振ってはしゃぐ旅行者二人。
ここで行き交う人々を眺めながら土産物屋うろつくだけで、退屈せずに一日過ごせるだろう。というか、一日中チャイ飲みながら、この辺でダラダラしていたい・・・。そう思わせる光景だった。
風の宮殿を見た後は土産物屋へ。
いくつも土産物屋があるから目移りしてたまらない上に、電車に乗るためにジャイプルの駅まで行かなければいけない。渋滞は絶対するから、その点も考慮しつつ店先の商品を見、これと決めた店で選ぶことに。
いい感じに渋いお爺さんが店番してて、「いくら？」と聞くと答えてくるけどそれ以外はとくにしつこく話しかけて来ない。布用のスタンプは、日本の雑貨屋でも見かけたことあるけど、値段を聞くとそんなに価格に差がなかった。大きくて複雑な模様から小さくてシンプルなものまで様々あるけど、それが普通に、クッキーの空き缶みたいのに無造作に詰め込まれている・・・(￣▽￣;)しかも、大量に・・・。全部見たいけど、絶対無理。でも目移りして仕方がない。つらい。色々と。
パッと見てこれはと思ったものをいくつか手に取り、絶対これは欲しいと感じたものを選択して購入。選り分けるのは決断力が要った。
「４５０ルピー」と電卓を叩いて値段を告げるおじさんに「４００」と持ち掛けるも、「４５０」と譲らない。手近にあった象のキーホルダーを寄越し、何やら言った。
「これ、おまけで付けるから、お値段据置だって。どうする？やめる？買う？(・∀・)」
「くっ、・・・・・・・おまけくれるなら、しかたないなぁ(￣▽￣;)」
値段交渉は、なかなか難しいのであった。
余談ですが、デリーでもジャイプルでも、街中を歩きながらちょくちょくチャイを飲んだんだけど、屋台により、カップは、薄いプラスチックや紙やガラス、さまざまだった。
ガラスのチャイグラスはその場で飲まなければいけない。紙カップはその辺にあるごみ箱へポイする（けっこうあちこちにごみ箱設置してある）チャイの店には一緒にお茶菓子を売っているところもあって、パイコロネみたいなものとか、クッキーなんかを置いていた。フツーにでかいビニール袋に入ったクッキーを、袋の口バーン開けて置いてあるから、しけってんじゃないかと思ったけど、そうでもなかった・・・。
ちなみにコルネはメチャメチャ歯ごたえが根性ある感じ。あんまり甘くないクリームに、コルネ部分に粉砂糖をふってある。
揚げ煎餅や屋台のアイスキャンディもすごく興味はあったけど、お腹の心配もあるからその辺は手を出さなかった。
買い物が終われば早速ジャイプルの駅へ。ちょうど通り掛かったリクシャー兄ちゃんに値段交渉して乗り込む。駅向かう途中、あの鳩の広場に通り掛かったら、
ま だ 餌 や っ て ん の か よ ！ ！ ！ (￣▽￣;)
だから餌をやるなと！！！
どんだけやるつもりなんだよインド人！！！
つづく。
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