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2017年03月22日01:23

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ローマ字表記のこと

この話、ちょっと考えてみます。

ローマ字「ち」表記で児童混乱
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=4487525

日本語のローマ字表記には訓令式というのとヘボン式というのがあって、
例えば「チ」という音をローマ字表記する場合、訓令式ではti、ヘボン式ではchiと表記する。
この、同じ音に対して2通りの表記があるということについて、子供が混乱するからどちらかに統一してほしい、という話らしい。
ちなみにぼくはtiという表記もchiという表記も知ってはいたけど、tiという表記のほうを訓令式というとは知らなかった。
というか、訓令式と言う言葉をそもそも聴いたことがなかった。
ヘボン式という言い方は前から聞いたことがあったから、tiもchiもヘボン式なのだと思っていた。というか、日本語のローマ字表記はヘボン式というのだと思っていた。

ぼくが小学生のときローマ字をどのように習ったのかというと、

あ行(あいうえお):a i u e oと表記する。
か行(かきくけこ):ka ki ku ke koと表記する。
さ行(さしすせそ):sa si su se soと表記する。
た行(たちつてと):ta ti tu te toと表記する。

これは、自分にとってはとてもわかりやすかった。
なぜなら、
か行(かきくけこ)については、あ行の表記(a i u e o)の頭にkをつければか行の表記になる。
さ行(さしすせそ)については、あ行の表記(a i u e o)の頭にsをつければさ行の表記になる。
た行(たちつてと)については、あ行の表記(a i u e o)の頭にtをつければた行の表記になる。

ただ、ここで問題になるのは、さ行の「し」の音は実はさ行の他の音とは子音が違うこと、た行の「ち」の音と「つ」の音と「た」「て」「と」の音とは実はそれぞれ子音が違うことだと思う。
さ行の子音sを「い」段の音に適用すれば「すぃー」のような音になり、た行の子音tを「い」段の音に適用すれば「てぃー」(「ティータイム」の「ティー」)、「う」段の音に適用すれば「とぅー」(英語のtoとかtwoの発音)になる。
日本語の「し」の音は実際には「しゃ」行の「い」段の音、「ち」の音は「ちゃ」行の「い」段の音、「つ」の音は「つぁ」行の「う」段の音といったほうが適切な音である。
(「つぁ」行なんて聞いたことないけど、「おとっつぁん」なんていう言い方はあるから、日本語の発音としては存在する)
そして、「しゃ」行の音の子音はsh、「ちゃ」行の音の子音はch、「つぁ」行の音の子音はtsにあたる。
なので、ヘボン式のように「し」をshiと表記して「ち」をchiと表記して「つ」をtsuと表記するのはより実際の発音に即した表記といえる。
結局、日本語の50音表が、実際には子音が異なる「ち」と「つ」と「た」「て」「と」を「た」行として同じグループに入れてしまっているためにこういう歪が出てくるのだと思う。

個人的に思うのは、
「た」行の音の表記をいきなり「ta chi tsu te to」と教えると、「え、なんで2番目と3番目だけ違うの?」とそれこそ混乱すると思う。
「た」行の音は母音(a i u e o)の前にtをつければよいと教えておいて、「tiという表記の代わりにchiという表記でもいいよ」「tuという表記の代わりにtsuという表記でもいいよ」ぐらいの感じで教えればいいんじゃないかな。
(自分はそういうふうにおぼえたというかそういうふうに教わったように思う)

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