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2017年03月20日21:35

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真っ二つになっても沈まない軍艦

軍艦の中には、敵の魚雷や砲弾を受けて真っ二つになる艦がある。
しかし、真っ二つになったからと言って、沈没扱いにはならなかったり、最終的に沈没しても、すぐには沈まないこともあった。

ルンガ沖海戦で、帝国第二水雷戦隊の放った魚雷は、重巡ミネアポリス、ニューオルリンズ、ノーザンプトン、ペンサコラに命中したが、そのうち旗艦のミネアポリスとニューオルリンズは、艦橋から前がちぎれて真っ二つになったが、「本体」は沈没しなかった。むしろちぎれなかったノーザンプトンが沈没した。ノーザンプトン型は、設計時から重心が高いと言われており、そのために沈没したのだと言われている。

日本でも駆逐艦冬月、涼月、天津風などが真っ二つになったが、冬月と涼月は新しく前半分を造って蘇り、大和に付き従ったことは有名。その数日後、後ろ半分だけで航行していた天津風は撃沈された。
 ベラ湾海戦で神通は敵艦隊を照射したため、集中砲火を受け司令以下壮烈な最期を遂げたが、1番砲塔の部分は本体が沈没した後も浮いており、かつ攻撃を続けていたという。旧式な単装砲ならではの出来事である。
 
 扶桑も、その弱点である第三砲塔を貫通され大爆発し、やはり弱点の異様に高い艦橋が崩れ落ち真っ二つになったが、それぞれがずっと浮いていた。
 遅れて那智に乗って戦場に到達した志摩中将は、真っ二つになって燃えている扶桑の前後を見て、扶桑と山城がそれぞれ大破炎上しているもとの判断したが、山城はすでに轟沈し西村司令以下総員戦死していた。ちなみに分断された扶桑の間を那智は通った。

 英国も負けていない。
真っ二つになった2隻の駆逐艦の残った部分を継ぎ合わせて、新しい駆逐艦を完成させたのだ。
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