映画「彼らが本気で編むときは、」

映画「彼らが本気で編むときは、」を観ました。

評判が良いため、急に観ることにしました。

観て良かったです。
いろいろ考えさせられる映画です。

性転換手術を受けたリンコを演じた生田斗真の演技がナチュラルで良かったです。表情、しぐさに気を配っています。女性以上に女性らしい、ふわっとした雰囲気が素晴らしいです。

生田斗真といえば、「光源氏　千年の謎」の光源氏役、「僕等がいた」で転校生の高校生役、「脳男」での無表情の役、「土竜の唄」でのヤクザに潜入する捜査官役など、幅広い演技で定評がありますが、あらたな境地を開くものと思います。

病院でリンコが男性大部屋に入院させられるシーンがありました。当院では個室が１泊４０万という法外な価格ではないため、個室に入室させるのが順当です。もし個室に空きがない場合、保険証に記載の性別に従います。

児童相談所の職員がトモのケースを調査するシーンもありました。これは、私が調査員だったらと思うと対応に苦慮するケースだと思いました。

映画に登場する桜のシーンも素敵だと思いました。

ラストシーン、好きですね。リンコのトモへの愛情が溢れている感じがしました。

◇ストーリー
シングルマザーのヒロミと暮らす小学生のトモ。ある日、母は男を作って出て行ってしまった。しかも今回が初めてのことではない。また男にフラれてそのうち戻ってくるに違いない。その間だけと思い、母の弟・マキオのもとへトモは身を寄せる。ところが、マキオは、美しい女性・リンコと暮らしていた。リンコは実は、ＬＧＢＴで戸籍上はまだ男性のままだった・・・

監督：　荻上直子
出演：　生田斗真、桐谷健太、柿原りんか、ミムラ、小池栄子、門脇麦、柏原収史、込江海翔、りりィ、田中美佐子