例えば俳優、芸人、歌手にとってアフレコの仕事というのは本職ではないわけ。
だから仮に何かのアニメや映画の吹き替えをして、万が一その作品が(そのタレントの演技が原因で)コケても本職に大した影響が出ない。
例えば、以前DAIGOが「ウォンテッド」という映画の吹き替えをやったとき、あまりの大根ぶりが話題になったが、でもその後DAIGOは芸能界から消える事はなく活躍を続けている。
声優という職業に近い俳優、女優にしても、成功すれば「さすが俳優さんだからアフレコも上手いな」と言われ、失敗しても「声優というのは声だけで演技するから俳優でも難しい」と擁護される。
実際にアフレコが原因で本職の仕事が無くなったタレントが居ないのがその証拠。
つまり彼らにとっては失敗してもなんら失うものは無い状態で仕事をしているのである。
対して、声優さんにとってアフレコの仕事での失敗は失業と同義である。つまり「常に背水の陣」でアフレコの仕事に取り組んでいるのである。
タレントさんにしてみれば、「たとえアフレコの仕事でも真剣にやっている」と言うかもしれないが、逃げ道があると心のどこかで思っているのが見え隠れするのが嫌われる原因である。
さらによく言われるのが「声優だってCD出してるじゃん」という意見。
だが、日本では1年間に売ることができるCDのタイトル数が決まってるわけではなく、金さえあれば誰でも何タイトルでも売ることができるし、1年間に一人が買えるCDのタイトルに法的制限があるわけでもなく、金さえあれば誰でも何タイトルでも買える。
しかも、例えば嵐がCDを出せば必ず買っているという人が居たとする。その人がとある声優さんがCDを出したと知っても、嵐のCDを買うのをやめてその声優さんのCDを買うわけではない。
例え居たとしてもそれはその声優さんが悪い訳ではなく、購買意欲をそそるようなCDを出さない嵐の責任である。
それに対してアニメや映画の場合、例えば一つの作品に10人のキャラクターがいたら10人の声優さんしか出演できない。
そこに1人普通のタレントが入れば必然的に1人の声優さんの仕事が無くなる。
それでも、純粋にオーディションでそのタレントが選ばれたのなら、選ばれなかった声優さんの実力が足りなかったのが原因であるから、CDの件と同じくそのタレントを責めるのは筋違いだ、だがだいたいの場合においてそういう場合は、ただ知名度でタレントが選ばれるわけだから選ばれなかった声優さんには何の落ち度もないわけで、CDの場合とは条件が違う。
そういうことが批判の原因になるわけです。
神木隆之介&上白石萌音がダブルで主演賞、のんが特別賞を受賞 アニメ映画豊作の年を反映した『第十一回声優アワード』
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=79&from=diary&id=4484599
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