東急田園都市線に新型車両2020系導入へ
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東急電鉄の田園都市線では、半蔵門線の押上開業と東武伊勢崎線との相互乗り入れに向け、在来車両である8500系などの置き換えを眼目に平成14年にJR東日本のE231系電車の設計を基本とした5000系車両の投入が開始され、この車両を東急の次期標準設計車両として目黒線(5080系)、東横線(5050系)にも順次投入、田園都市線用5000系としては、平成20年度末に10両編成22本まで投入が進んでいる予定でした。
しかし、平成20年度の途中に“待った”がかかり、搬入された年度発注の車両のうち田園都市線向け車両の半数にあたる40両が入籍されず、この車両は翌年度に一部が田園都市線に入ったものの、副都心線直通対応として体制の整備が急務だった東横線に投入されることになりました(当時行われていた田園都市線5000系の6ドア車3両化のため、その置き換え車両が東横線に転用された)。以降、東横線向けの車両の投入が優先され、田園都市線の5000系は10両編成18本で止まったままの状況が続きました。東急電鉄が保有する田園都市線の車両は10両編成47本(平成28年度末時点)ですから、全体の5分の3強が在来車両(8500系24本、8590系2本、2000系3本)のまま現在に至っており、地下鉄や乗り入れる各線が車両の置き換えやリニューアルを推進する中、田園都市線の近代化の遅れが目立つ状況となりました(もっとも、田園都市線のホームドア導入のために6ドア車の4ドア車への置き換えとして、新車の導入はあったが)。
これも、東横線自体の副都心線乗り入れのための渋谷駅の地下移設(副都心線渋谷駅として平成20年に開業)、地下新線建設を主体とした整備事業に要した額が結構嵩んだことが要因となり、優先順位が下げられたためと言うことだと思います。東急としても東横線の副都心線乗り入れが開始された平成25年から新車の導入がなく、同様に中断していた池上・多摩川線の車両の置き換えは余剰となった東横線と日比谷線の直通対応の1000系によって行われていたくらいでした。
そうした中、やっと田園都市線の車両の近代化が再開することになり、新しく設計された2020系電車がつぎの年度末頃に投入スタートの運びとか。スペックや記事のイメージパースを見るとJR東日本のE235系と共通する考え方が取り入れられたりしているようですが、あのモーターやコンプレッサーの発する音の喧しさの旧式な8500系電車から漸く“解放”されるとなれば、利用者としては待望久しいのではと思います。
8500系の投入がスタートしたのが昭和50年、田園都市線の渋谷ー二子玉川(当時は二子玉川園)の前身である新玉川線が開業したのが昭和52年(つまり、今年で開業40周年)ですから、結構な年代物が現役で走っていることになりますが、それだけ“長持ち”していたと考えるなら、8500系電車も結構な名車だと思いますね。商業スペースのデザインで知られる丹青社が設計に関わっているそうですが、好評をもって迎えられることを期待したいと思います。
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