佐藤和夫さんより
防衛省の南スーダン日報問題が話題になっている。これを日報を隠ぺいしたと言う問題に矮小化してはならない。
南スーダンは国家と言う体裁が整わない部族対立国家。アフリカにはそうした国々が多い。だからこそ乱れている。
日本の戦国時代だと思ってもらえばいい。国連はそうした国を平和に安定化させるためにPKO部隊を派遣し、治安維持と復興事業に取り組んでいる。
世界が軍隊を出し、危険を承知で行かせているのに、日本の自衛隊は未だ軍隊ではない。警察兼建築業者のような自衛隊を国際社会の要請を受けて出している。
野党は日報にあった戦闘と言う言葉を捉え、派遣中止を国会で求めている。これを素直にやれば日本だけは危険な事はやらないと言う国際的孤立に繋がる。今やアフリカで中国の軍隊がこうした活動にも熱心に活動しており、アフリカにおける日本の地位低下は避けられない。
そうしたぎりぎりの状況の中で自衛隊は身の危険を冒しながらやっている。自衛官の身の安全を確保するためにも軍隊として派遣させてやらねば気の毒だ。
憲法改正がこうした局面でも求められている。防衛省幹部がデーターを削除し、国会論争になる事を避けようとしたのもこうした問題が繰り返されるからだ。
安倍総理は5月末一応の責任を果たしたと撤収を命じた。この問題は国際貢献が求められる限り繰り返される。
この国会の混乱は日本人が覚悟を決められないから起きている事を知らねばならない。
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