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返礼品

写真は、茨城県ひたちなか市にあります、セレモニア富士勝田昭和通り館の受付（帳場）の様子です。

このときは告別式が執り行われている最中で、受付の担当者が、会葬者の方よりお預かりしたお香典のとりまとめを行いながら、閉式後にお渡しする返礼品の準備をしているところです。

しかし、この告別式に参列されていらっしゃる会葬者の方の人数と比べて、準備されている返礼品の数が少なく、実は、ここ1、2年は、このような状況が増えてきております。

これには2つの要因があり、1つは告別式の開式前に返礼品を受け取り、自家用車まで運ばれる方が増えたことと、もう1つは、返礼品の受け取りを辞退される会葬者の方がいらっしゃることです。

告別式が開式される前に返礼品をお車まで運ばれる理由としては、閉式後、会葬者の方々のお車が一斉に動き出し出口が渋滞してしまいますので、閉式後早めに出庫し、出口渋滞を避けるため・・・と思われます。

また、告別式などに参列されている際、返礼品などの手荷物があると、ちょっと不便をお感じになられることも要因なのかもしれません。

そして、返礼品の辞退について、比較的大きな企業や団体では事前にそのような取り決めをしている場合が多く、お香典の金額を少なくして、その代わり、返礼品を辞退するというもののようです。

ところが、お預かりしたお香典のうち、どの方が返礼品を辞退されたのか、記帳する用紙や記入欄などは無いため、わからなくなってしまいます。

お香典の金額で判断しようと考えましたが、お香典の金額が5,000円であっても返礼品を辞退される方もいらっしゃれば、3,000円でも受け取る方もいらっしゃいますので、判断材料とはなりません。

また、受付のときの記帳簿に「返礼品辞退」と記入しようとも考えましたが、ご住所とお名前を記入していただく欄に「返礼品辞退」と記入出来るようなスペースは少なく、せっかく記入していただいた文字のうえに被せて記入することには、いささか抵抗もあります。

「さて、どうしたものか・・・」と考え込んでいたところ、お香典を入れた袋が目に留まりました。

このお香典の袋には、表書きにお名前、裏には金額などが記入されています。

そのお香典の袋は、中身の金額を抜いて、袋と現金に分けて喪主様にお渡ししますが、その袋は記帳簿類といっしょにして保管されていることが多く、のちに処分されることも少ないようです。

そこで、そのお香典の袋に「返礼品辞退」という文字を記入することにしました。これなら、会葬者の方のどなたが辞退をされたのか一目瞭然です。

ところが、実際に記入してみると、これが意外と時間が掛かるもので、とあるお葬式では、辞退をされた方が50名様を超え、1つ1つのお香典の袋に記入をしていただけで約30分も掛かってしまい、ご遺族様やご親族様にご迷惑をお掛けしてしまったことがありました。そこで現在では「返礼品辞退」というスタンプを作成して、ペタン、ペタンと押しています。

実際の筆文字と比べると、やや味気ないスタンプ文字ではありますが、ご遺族様、ご親族様にご迷惑をお掛けしないようにするための手段でございますので、何卒、ご理解くださいますよう、宜しくお願い申し上げます。

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