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2017年03月16日10:23

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言葉の考古学!!

■「偉くなりたきゃ語彙を増やせ」「どうすれば?」答えはここにある
(まぐまぐニュース! - 03月16日 09:01)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=240&from=diary&id=4480135



大学・社会人と、ずっと「ボキャビル命」で生きてきました。

もともと専門が英語だったので、好都合な趣味でした。

学生時代から、単語・熟語が暗記できないと嘆く友人たちを尻目に、

僕がどんどん語彙数を増やしていくのを、周囲は不思議がりました。

これには「コツ」があって、元々性格の悪い僕は決してネタを明かしませんでした。

大学卒業時には、研究社の英和中辞典は8割方モノにしていました。

大学時代に英語を使って金儲けした経験が、大きな成果を齎したのです。

それも英語→日本語で「暗記」するのではなく、

英語→英語で「理解(つまりイメージ)」するのが効果的でした。

英語を見て即座に日本語が出て来るような暗記の仕方には、

そもそも無理があるからです。

考えれば実に当たり前じゃないですか、

英語と日本語の文化圏がまるっきり違うのですから。
 
 
暗記の仕方は実に簡単、漢字と同じように英語にも偏と旁と送り仮名がある

ということを発見した僕には、見ただけでどんな意味をあらわす単語なのか

凡そイメージできました(この「イメージ」こそが何より大切なのです)。

もう一つ、英語彙獲得の近道は、目と手ではなく、耳と口を活用することだと

発見したことです。

つまり、「習うこと」より「使うこと」なんですな、それも失敗を恐れず…。

おかげでネイティヴの同僚には驚かれました:

「あなた、なんでそんな難しい言葉知ってるの?」と。

例えば鼻炎で悩む僕がアメリカ人の同僚に

I have to see otorhinolaryngologist. といった時、怪訝な顔をされたので

I mean I have nasal inflammation. と説明したら、

彼女は即座に Oh, ENT doctor.  と納得しました。 

そこでotorhinolaryngologistがENT doctorということを知ったわけです。

これもotoはラテン語で「耳」、rhinoは「鼻」、laryngoは「咽喉」、-istは「実行者」

を表すから、それぞれの偏と旁と送り仮名を理解している僕には

すんなりと出てきましたが、彼女は一言注意してくれました。

「でも日常会話ではあまりBig Wordsは使わない方がいいわよ、

知識をひけらかしてるように見られるから」と。
 
 
英語に限らずどんな言語も、口で話され空中を飛び交い、耳で受け止められ、

それがイメージ化され、理解されるという過程の中でこそ生きているのであり、

一旦それらが紙に印刷されてしまえば、それは単なる化石に過ぎなくなる、

こんな当たり前のことすら理解しないで日本の英語教育が行われているのです。

今の学校で行われている授業は、言葉の習得ではなく「言葉の考古学」なのですよ。

驚くべきことだとは思いませんか?
 
 
最後にもう一つ、外国語マスターの要諦とは、

豊かな母国語という基礎があってこそ初めて可能になるという

古今東西変わることのない真理なんですな。
 
 
その意味で、小学校から英語授業を始めるという文部省は、

教育の意味すら理解していないアホの缶詰というほか言いようがありません。
 
 

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