4泊5日パリ旅行（うち2泊はバス）後編　スリ集団

チェックアウトは11時までに…夕べ飲んだワインがまだ体の中にほとんど残っている感じ。だいたい、3時過ぎまで全然寝られなかったし。
朝食を済ませ、帰宅準備って…リュック一つ一つだからね。あー昨日のガイドさん二人していっていたんだ。この季節、朝早くにSainte-Chapelleに行くことがおすすめだって。朝日がステンドグラスを通して差し込んできてとてもいいと。朝早く？？まだワイン分解できてないし。
10時過ぎにホテルチェックアウトしSainte-Chapelleへ向かう。地図を見るとPont Neufに出るのが一番手っ取り早い。
メトロでPont Neufに出て改札を出て階段を上がっていたら、後ろから駆け上がってくる人の気配。こっちは少し膝が悲鳴を上げ始めていたから脇によってゆっくり上がる。
若い十代いっても半ばくらいの何人かね？アラブ中東系？ロマ系のお子様がなんとなく変な感じであたりを見回しながら追い越して階段を駆け上っていく。階段出たところにはあと二人ほどの仲間。手に紙を持っている
嫌な予感！
案の定である。おいらの他に白人女性が二人、ほぼ同時位に階段を登り切ったのだがそちらには目をくれずおいらのほうへお子様三人詰め寄ってくる
「サイン！サイン」
叫ぶが如くであり、目の前にその紙を突き付けてくる。そうこうしていると上着のポケット当たりとかリュックを押す感じがわかる。それでも紙で目の前をふさぐ感じで、見えないようにしようとしている。
昨日のガイドさんからの警告を覚えていたし、最近ケルンでもスリにあいかけた事もあったので、財布は上着のジッパーで閉められるポケットに入れておいた。リュックもしっかりと閉めていたので簡単には開けられない。ただスマホが上から見たら見えるようなところへうっかり入れておいたのでそれをまず狙われる。しかしすぐにわかったので手を払う。
それでもめげずに「サインサイン」
そろそろこっちも堪忍袋切れかけてきて、次に手を出されたら行動に移す予定をしていたら諦めて離れていった。その間たぶん三分くらい。近くを歩いていた白人女性が困ったような、何かを言おうとするような、そんな感じでこっちを見ていた。
ずーっと前に聞いたことがある。ここPont Neufあたりのスリは攻撃的だと。
なんも被害にあわなくてよかった。

ちょっといらいらしながら、Sainte-Chapelleを探す。まず見えたのが牢屋見学の列。いやここはみない。スマホでチェック、看板でチェック
あれ？くるっと回ってきちゃった。
もう一度挑戦。同じ経路。あの長い列がそうなのかなぁ？
しょうがなく列の最後尾に着くとおいらの後ろから来た年配グループがフランス語で何やら言っている。「***Sainte-Chapelle***！？」1人のおじさん言いながら列を離れその先へ行く。
Sainte-Chapelle？？おいらも列を離れそのおじさん追跡すると、今並んだ列の百八十度反対側にもう一本列。こっちはすごく少ない。看板にSainte-Chapelleと書いてある。要は同じ入り口でそれを半分に分けて使っていたのである。見落とすところだった。
入ったのは十一時くらいだろうか。「この時期の朝早く」には少し遅かった。
それでも見ごたえのあるステンドグラスを見て少し感動をかみしめてきた。

さてこれで今回のパリ市内見物は終わり。あとは飯を食って夜のバスを待つのみ。

今回のパリ市内見学をして思ったことは、最近の事件の頻発で非常に警察、軍警察が町中に多いという事。それぞれ軽機関銃を所持している。
美術館や大勢が集まりそうなところでははぼ所持品検査。だから余計列ができる。それでもみなそれを理解して並んでいる。
日本語で何と言うのだろう物乞い？ではない。さっきのスリ集団ではないが
「Do you speak english?」と聞きながら紙にサインを求める変な女性の集団が以前に比べて多いこと。通り過ぎると次が現れるといった感じ。特にルーブルあたり。
観光客目当ての詐欺、スリ、物乞い集団といったところか。増殖した感じ。

なんか悲しいね。ドイツでも最近中央駅で切符を買おうと自販機を操作している後ろから「どこ前行くの？わかる？」と親切を装った感じで接近してくる人たちがいる。ただこちらは多くが見た感じ（慣れてきたから見分けがつくのかな？）ホームレスといった感じ。
いつも、「いや大丈夫、わかるから」とドイツ語で返すとすっと離れていく。

それでも観光客で街中ごった返してたな。
パリは、まだパリだった。